翔んで埼玉のレビュー・感想・評価
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映画館で爆笑する人たちを久々に見た
予告編は最高でした
今までで一番笑った
地方民には分からん
応援上映はいつですか?
くだらなかった!本当にくだらなかった!
すべてがやり過ぎで既にファンタジーの域。
縦ロールのツインテールに濃い化粧。校則は?
校舎は宮殿で、学校の至る所に咲き誇るバラ。
A組とZ組の格差に至っては人権すら無い。
都内じゃボットン便所作る方がお金がかかるのでは?
とにかく気持ちいいくらいに振り切っている!
これがちょっとでも手加減すると途端に学芸会みたいになる。
ローカル過ぎて埼玉ネタはついて行けなかったけど、それを滅茶苦茶な設定が力業で「そういう物なのね」と納得させられる。
気が付けば上映中に埼玉ポーズをとってる自分。
ブラザートム家族はいらないようで、あのシーンが箸休みの役割と観てるこっちの「なんでやねん!」の突っ込みを代弁してくれる。
そして埼玉vs千葉対決は極まった愚の骨頂。サイコー!
このタイミングで市原悦子さんを出すとは!
最後は大団円と思いきや……。
この面白さは海外じゃ解ってもらえないだろうな。
私達で言ったらモンタナvsワイオミングで、ワイオミングが「お前らほとんどカナダじゃん!トナカイ食ってろ!」みたいなケンカだもんな。
あふれる郷土愛
あまりにバカバカしい設定なんだけど、役者さんとスタッフが大真面目にやってるのと、そうはいってもどこか「あるある」な設定で、面白いのね。
「そこまで埼玉と千葉をバカにしてないよ」と思いつつ、「でもちょっと、地方都市とは思ってるな」っていうところを突いてくるの。
それで二階堂ふみがうまいよね。「と、と、所沢」とかメチャクチャうまいもん。島崎遥香が「か、か、春日部」ってやるけど、差がでちゃってて、ちょっと可愛そうだった。
根っこに郷土愛があるから、バカバカしい設定のストーリーでも、ちょっと感動するの。頑張れ、埼玉、千葉って応援したくなる。
それで、ここまでディスりあいながらも楽しく観られるのは、観てる方に差別意識がないからなんだよね。どんなに埼玉や千葉をディスっても「ほんとは良いところだって知ってるよ」っていうのがあるから、楽しくやれる。
これ、少し話を大きくしてさ、日本・中国・韓国でやり合う話になったら、こうはいかないよね。でもいつか、日本・中国・韓国の人たちがディスりあって、それを楽しくバカバカしく笑える映画ができてほしいなって思った。
さいたま最高!故郷愛最高!
こんな無茶な題材を完璧に調理した演者とスタッフに拍手!
ごめんなさい。先に謝ります。
予告編を見たときに、思いました。
また一つ
サムくてイタい日本のコメディ映画ができたと。
東京に虐げられ、東京に入るためには通行手形が必要な埼玉県が蜂起する話。
しかも舞台が宝塚のような学園でBLつき。これはうまくいく要素が見えない。
と、思ったけど演者とスタッフがやりきった!
メインのストーリーをラジオで紹介している都市伝説とし、それを聞いている家族という筋書きにしたのが大正解。適度にその家族に突っ込ませ、違和感をなくす。
主役のふたりが男子生徒を演じる成人女性と中年男性にも関わらず、二階堂ふみとGACKTが完全に演じきった。
ネタの数々もつぼにはいり面白い(ただし、関東以外の人はわかりづらいかも)
唯一残念だったのは東京へ攻め込んでからエンドロールまでが間延びしたこと。
これで0.5点減点
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