翔んで埼玉のレビュー・感想・評価
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もっと面白くできただろうが……
期待し過ぎたのかも知れない。最近観た映画の中ではワーストだった。
出張でたまにお邪魔する埼玉、千葉、そして群馬、栃木の自虐的なギャグには笑えたが、映画としてはどうだろうか。
おバカな映画こそ力量が問われる。結構お金を使ったと思うが、中途半端な世界観の構築が残念。もっともっと面白くできたのではと……
主役の二階堂ふみとGACKTが頑張っていた。しかし、個人的には東京での生活に憧れ、父親(ブラザートム)の埼玉愛と母親(麻生久美子)の千葉愛をクールに見つめる熊谷在住の娘を演じた島崎遥香が一番印象に残った。
ちなみに私は愛知県民です。
こんなもん映画でも何でもない、昭和の正月にかくし芸大会でやるやつ
コレもうポスターイメージからして映画ファンにケンカ売ってるやつだと思うんですよね。売られたケンカは買わないとね、まあ1800円払うのはもったいないから朝イチ割引1300円でしたけど。
まぁ観る前から判っていたことですけどコレは吐き気がするやつ。悔し涙出るやつ。シネコンの室温が下がって溜息が白くなるやつ。内容以前の話ですがまず全編にわたってとにかく映像が汚い。わざとなのかも知れませんがうっすら靄かかったみたいな粒子の粗い画で最初から最後までザッラザラ。高解像度がデフォルトの現代で一体何をしているのでしょうか。さらには録音も最悪。特に竹中直人がアコギ持って出てきた全く面白くもなんともないシーンの音には我が耳を疑いました。ガッシャガシャ訳解らんノイズがそのまま。細かい手間を端折ってセーノで同録するからそんなショボいことになるのではないでしょうか。歩掛りの安いインチキ商売で観客にゼニをせびるクソ根性がそんなところからも垣間見えて不愉快極まりないです。
お話はなんか埼玉県民が東京都民にバカにされてあーしたこーしたみたいなやつ。何か原作者も出てきました、最初に。もうさあそれが死ぬほどサブいんですよ。これホンマに面白い、ウケると思って作ってるのだとしたら大脳が1年中カーニバルやってるんでしょうね、おめでたい話です。ググってみたら原作は1982年の作品と。これでピンときました。東京に対する壮絶なまでの劣等感を誇らしげかつヤケクソに歌い上げたミス花子とじゃんぷあんどじゃんぷの名曲テクノ『好っきゃねん』が『河内のオッサンの唄』を凌ぐ大ヒットを飛ばしたのが1981年ですから、そもそも原作が世界観をパクッてるんじゃないのか?って話。誰も知らない話でしょうが2004年にミス花子自らセルフカバーした『好っきゃねんPART II』というCDシングルをリリースしているんですが世間的には壮絶にスベっています。私はもちろん買いましたが、実際メッチャメチャしょーもないねんもん。売れるわけあるか!というか本家がやってスベるネタをニセモノがやってオモロなるわけあるか!
なぜ『好っきゃねん』がアホみたいにヒットしたかゆうたらそりゃ関西人の抱える壮絶に滑稽なルサンチマンに見事なまでにシンクロしたから。03よりも06の方が数が多いとか大阪の方が淡路島に近いとか阪大の方が入りやすいとかのエクストリームにスケールアウトした自慢によって表現されたどうしようもないしどうでもええ劣等感が果たして埼玉や千葉や群馬にあるかって思うんですよ。ないやん、そんなん。だってちょっと電車に乗ったら池袋なり上野に着くねんもん。その程度の吹けば飛ぶような高低差の劣等感をこれでもかとデコッたところで「で?」以外の感想は大脳から漏れてきませんよ。あとは平成初期に日々コンパに明け暮れていたであろうアラフィフのクズジジイが会議室で綾鷹でも飲みながら作ったようなクソしょーもないシャレの絨毯爆撃。絨毯爆撃やねんからそこそこ当たりそうなもんやけど8割方埋まってた客席で私の2列後ろに座ってたおばあちゃん1人しか笑ってへんかったよ。ここは亀有やで?県境やで?ここでウケへんかったらどこ行ったかてウケるか!
そもそも越えたらシャレならん境界線を越えてみせて価値観の地平線を押し拡げてナンボがギャグの役割。そこに忖度を挟んだら全部台無し。それが一番端的に滲んでたのが伊勢谷友介のセリフ。だいたいこいつをキャスティングしてる段階でこんなん全部やっつけ仕事ちゃうんか?ってのは脇に置いて、いかに千葉が東京に忠誠を尽くしてきたかを暑苦しい演技でブチまけるどーでもええシーン。千葉県内に名称に"東京"と冠する施設をいっぱい作りましたよ、みたいなことを言う・・・ここで東京ディズニーランドに触れないってのは忖度やなくて何やねん!?もうここで蒼ざめたね、あーこいつらやっぱり全部やっつけ仕事やんと。こういうショボーい気遣いとデタラメなデフォルメでシャレの輪郭をぼやかすマスキングで誰にも文句言わせないようにする、そこは憎たらしいくらいに狡猾。
あと本作はクソ邦画のテンプレをキレイになぞっていて映像で一切何も語らず、全部登場人物がセリフで説明してしまう。これが熊谷から東京まで軽四で移動中の家族がラジオで聴いてる都市伝説(ってこんなデタラメな話のことを指す単語なんか?という疑問はさておき、なんかね、しつこいくらいに繰り返すんですわ、これは都市伝説やゆうて)という設定になってます。要は何でもかんでもセリフで言いやがって!っていう真っ当なクレームに先手打ったつもりなんでしょうね。だってラジオですもん、それが何か?みたいなドヤ顔がスクリーンの向こうに透けて見える。教養がなくてゼニだけがある成金がやることには頭痛しかしないですね。
それとこの脚本書いた人や監督は韓流実録映画の傑作『1987、ある闘いの真実』を観てますね。キム・ユンソク演じるパク所長と中尾彬演じる東京都知事のキャラがカブってる上に同じクセも持っているので。タブーに真正面から切り込んだ傑作からどーでもいいところだけパクるその厚顔無恥ぶりには魂の底から絶望しました。これが埼玉じゃなくてデトロイトだったらロボコップことマーフィ巡査に股間を撃ち抜かれているレベルでインモラルです。
という感じでホンマゲップのように呪詛しか出てこないクズ中のクズですが、それでも実は同じく電通さんがハシャギ倒しただけのクズ動画『ジャッジ!』よりは2億倍マシです。それはGACKTと京本政樹の演技があったから。成金バエが小銭の周りをブンブン飛び回る羽音の中でこの2人だけは自分の役割をちゃんと弁えて彼らにしか出来ない表現をスクリーンに焼き付けていました。彼らは間違いなくスターであり、来年の日本アカデミー賞主演男優賞と助演男優賞にノミネートすべき。それくらい素晴らしかった。あとはハエがたかってて何が映ってるかよう判りませんでした。
まあ眉を顰められることを承知で書きますが、この企画を『翔んで福島』というタイトルに翻案出来ない時点でこんなもん作る価値あれへん。世間にこれっぽちも波風立てずにゼニだけ集める、ホンマ成金の根性は腐っとるわ。こんなもんに1300円も払ったことに腹立って夜寝れませんでした。
まあまあ面白いけど、くだらない茶番劇。
原作(漫画)は見てないです。
友人がどうしても観たいというので、話題だし、と思っての観賞。
よく分からないギャグとディスリで、埼玉県民、千葉県民にはうけるのかもしれません。
まあまあ面白くて笑えるけど、観なくてもよかったかな。
埼玉の「はとポーズ」は本当にやっているのでしょうか?気になる~?!。
エンディングの「はなわ」の歌が一番面白かった!ダンダンダンダン~( ´∀`)、耳に残る。
つまらない、地元じゃない方要注意。
友人を誘って鑑賞したのですが上映後に申し訳なるぐらいつまらない(笑)
関東各県の地理や関係性に通じていないと楽しめないでしょう。平日の昼間にしてはそこそこの客入りでしたが笑い声が全く起こっていませんでした。全国公開するにはローカル色濃ゆすぎでは?
またローカルネタ頼みなので展開がとにかく雑。現実世界?のパートは蛇足で分かりにくい。伊勢谷友介さんのセリフの聴き取りにくさや二階堂ふみさんの衣装の似合ってなさも気になりました。
それと原作の再現なのでしょうかBL的展開が苦手な方も気をつけた方がいい。
大爆笑ってほどではないけど?
かつて埼玉県民でして、友人に勧められたので観ました。
期待値が高すぎてしまい、大爆笑まではいかず。
ただ若者の客席からの笑い声はかなり有りました。
埼玉あるあるは、県民納得でしたね〜。
十万石まんじゅうは予想より美味しいですよ〜。
(ちょっと)古き(それなりに)良き日本の姿
30年〜20年ぐらい前の雰囲気が再現されてて昭和末世代には懐かしい限り。東京周辺に住んだことがある人、パタリロを見て育った人に限り理解できそうな世界観で観る人を選ぶ内容。親切な解説もないから当時を知らない若い人は多少予習が必要かも。
埼玉+千葉の逆襲?
「埼玉」「群馬」「栃木」と言ったら、その場所や特色が外の人達にはよく分からない。東京という大都会に憧れながら自身の田舎臭さに対する劣等感を持っているようだ。特に埼玉は東京に近いだけにその思いは強いのだろう。そんな複雑な心情を思いっきりギャグにして笑い飛ばしている。埼玉の名産が「草加せんべい」と「深谷ねぎ」だけなんてことはないだろうが、その自虐的な卑下が面白い。おそらく自分たちが言う分は笑いになるだろうが、外の人から同じことを言われたら怒り出すだろう。何もなくても人は郷土を愛するものだから。
自虐ネタの数々に当事者は実感として面白がるだろうが、そうでない者は実感がない分面白さは伝わりにくい。そこを誰が見ても面白がれるような工夫がもう一つほしかった。
おもしろいけどくだらない。
多少笑える。でもくだらなすぎて。バカみたい。
よかった(というのかな?)のは、途中の歌「なぜか埼玉」です。
「北も南も~ここはさいたまぁ~」
この歌、作った人、歌った「さいたまんぞうさん」、まさかこんな時代にこの映画で流されるとは思っていなかったろうな。
でも、すごくおもしろかった。
あとエンディングのはなわの歌もおもしろかった。
それから島崎遥香、かわいかった。
とっても埼玉!
午前中から横浜まで映画を観に行った。
空いていると思いきや満員だった。
翔んで埼玉!くだらないといえばくだらないが笑える作品だ(*´∀`*)
80年代初頭の埼玉や千葉の状況をデフォルメしていて面白い🤣
東京都心を頂点に江戸時代から続く差別的ヒエラルキーが円心状に外へと広がっていたバブル期前夜が舞台。
テーマ曲ははなわが歌う「さいたま県の歌」
さいたまんぞうさんが当時歌っていた「なぜか埼玉」も挿入歌としてなぜか入っていた。
109シネマ港北はシネコンなのでたくさんの作品が上映されているが、なぜこの作品を選んだかというと実はあの「昭和カリフォルニア」と比較してみたかったというのもある😊
はなわという春日部生まれの有名人の歌と比較するのは邪道かもしれないが、コンセプトがまったく異なる昭和カリフォルニアの歌詞とは全く比較できないのがわかった。
時代背景がバブル以前とバブル期崩壊後の違いも大きいのだ。
とにかく笑えます🤣
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