「ディスっても埼玉だからシャレになる」翔んで埼玉 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
ディスっても埼玉だからシャレになる
映画館では2019年3月4日イオンシネマ石巻で鑑賞
それ以来3度目の鑑賞
魔夜峰央原作
宝塚っぽい?ロココ調?パタリロ?魔夜峰央の世界です
監督は『のだめカンタビーレ』『テルマエロマエ』『ルパンの娘』の武内英樹
脚本は『カイジファイナルゲーム』『かぐや様は告らせたい』『ライアー×ライアー』の徳永友一
埼玉の都市伝説となった革命の物語
ぶっ飛んでいる
面白い
ダイナミックなコメディー映画
豪華キャスト
日本映画最高
ガラパゴス上等
壇ノ浦百美演じる二階堂ふみと麻実麗演じるGACKTが特にいい味を出している
二階堂ふみはなぜか男役でボーイズラブの形になっている
壇ノ浦百美を女が演じたのは同性愛を極端に嫌う人たちへの一定の配慮か
壇ノ浦百美が「所沢」「春日部」をうまく言えず吃るところが好き
GACKTはこの世界観に一番ハマっていた
壇ノ浦百美が加藤諒ら演じるZ組の人たちに言い放つ名ゼリフ
「埼玉県人にはその辺の草でも食わせとけ」
キャッチーである
これを差別だ訴訟だと騒ぐのは本当にダサい
便乗して名物にしようとする根性は見上げたものだ
東京テイスティングで「渋谷」「白金」ときて「西葛西」とくるのが面白い
流山橋付近での出身地対決好き
「(小倉優子)弱い」「(小島よしお)もっと弱い」
いきなり小島よしおではなくその前に小倉優子を挟むところが良い
小倉優子のチョイスに抜群のセンスを感じる
カーラジオから流されるメインストーリーの合間合間にちょくちょく登場する結納のため熊谷から東京に向かう両親と娘という構成も良い
ちなみに僕の母の実家は岩槻インターのすぐ近くだからとても便利だ
そのためか岩手と宮城の県境という辺境に住んでいながら埼玉に愛着はある
だけどそれほど腹は立たない
最後まで観たらわかる
これはただ単に埼玉を馬鹿にしている作品ではない
ディスりに愛がある
エンドロールもはなわのおかげで楽しめる
来年2022年に公開予定の続編も楽しみだ