劇場公開日 2020年3月6日

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ジュディ 虹の彼方にのレビュー・感想・評価

全168件中、161~168件目を表示

5.0ハリウッドの禊ぎ映画。今、語られるべき人物

2020年2月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

主演女優賞も納得!
聴く者の心を揺さぶる圧巻のステージ。
魂の歌に涙が止まりませんでした。

なぜこんなにも歌姫には不幸が似合うのか。
マリア・カラスにしても、エディット・ピアフにしても、美空ひばりにしても。
何千人もの愛を一身に受けながら、一つの愛が得られないなんて、まるで悪魔と取引したとしか思えない。
愛する喜び、失う悲しみ。
皮肉にも、彼女の人生そのものが魂の叫びとなって、更に彼女の歌を研ぎ澄ましていき、聴く者を熱狂させる。

昔から実在のアーティストの生涯を描く映画には秀作が多いですが、最近の『ボヘミアン・ラプソディ』『ロケットマン』も素晴らしかった。
それぞれ語られるテーマは違いますが、みんな愛を渇望し、孤独感に苛まれている。
彼らを苦しめるショウビズ界の落とし穴はあまりにも似ていて、もはや愛をくれる理解者が現れるとフラグにしか思えない程ですww
でも、その中で『ジュディ』と他の2作との違いは、子供の頃に悪魔に出会ってしまったところ。
国道の十字路ではなく、児童虐待がはびこる黄色のレンガ道で。

アカデミー賞前夜祭イベントに参加したのですが、有村昆さん、伊藤さとりさん、藤井ペイジさんから貴重なお話が聞けて感動しました。
ジュディ・ガーランドは、ハリウッドが見つけ、ハリウッドが育て、ハリウッドが殺した才能。
公式サイトにも書かれてあるように、ドラッグやハラスメントにまみれた古いハリウッドの犠牲者に他ならない。
『スタア誕生』の演技にオスカーを渡さなかったハリウッドが、彼女の魂を蘇らせたレネー・ゼルウィガーにオスカーを渡す事で天国のジュディの才能を認めて名誉を挽回し、自らも罪を認めて新しいハリウッドに生まれ変わる誓いを立てた。
LGBTパレードのレインボーフラッグもジュディに関連していたと知り、まさに今の時代に語られるべき人物、観るべき映画だと感じました。

そんな期待値MAXで鑑賞したにも関わらず、期待を超える感動でした!!
ジュディが乗り移ったかのようなレネーの演技には説得力があり、普通の幸せを求めつつも現実世界には居場所が無く、ステージ上でしか生きられない女優の性が圧巻でした。
何もかも無くし、身も心もボロボロになっても、体がステップを覚えていることが哀れでなりません。
スポットライトを浴びている時にだけ観客から注がれる愛。
そのひとときだけでもジュディは愛で満たされていたと思いたい。

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shiron

5.0ジュディの経験、そこから世界に届く希望の歌。

2020年2月22日
iPhoneアプリから投稿

オズの魔法使のドロシー役であのあまりにも有名な”虹の彼方に“
ジュディにとってこの子ども時代から大人になるまで波乱万丈な経験であり、偶然にもジュディがドロシー役で歌った歌詞は彼女の心に秘めていた思い。
そんな思いが胸をギュッと締め付ける、そして今も消えないジュディの本当に伝えたいメッセージを感じました。

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sickboy

5.0作品、音楽共に良かったです

2020年2月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

ANA機内で日本での上映開始に先立ち観ました。ジュディガーランドについてほとんど知識がありませんでしたが、彼女の魅力が伝わってくる作品でした。主演はもちろん、それ以外の脇役陣の演技も素晴らしいですし、バックバンドをバックに歌う音楽のレベルも素晴らしか良かったです。最近のアーティスト実話者の中では秀逸な出来だと思います。

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浪速のドラマー

3.5平凡な幸せ

2020年2月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

オズの魔法使いのドロシー役を演じたジュディ
の後年の話。子供時代に子供らしく過ごせず、
過剰な食事制限や、薬物使用が後年になって
様々な問題を起こしている。
家族がいて、家があって、皆で食事をして、
夜はゆっくり眠りに落ちる。そんな当たり前の
生活が出来なくなっているジュディ。
オズの魔法使いを観てから、この映画を観るといいんだろうと思う。有名なオーバーザレインボーの歌も考えさせられる。

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とたすけ

3.5虹の彼方のその先に

2020年2月10日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

夢を周りにふりまくエンターテナー

彼ら彼女らの伝記映画を見るたびに、人を幸せにするには自分の幸せを削らなくてはいけないのかと、思わざるを得ないような苦労や苦悩が描かれることが多い。今回の映画もその一つ

大スターでも自分達と同じように、時に壁にぶつかって、同じような小さな幸せを求めている姿。彼女の場合は歌で幸せに一歩一歩近づこうとしていたのかも

結局見ている先は、虹の彼方の小さな幸せなのかもしれないなと思う瞬間でもあった

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ジョニ

3.0機内エンタメで観賞

2020年2月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

あまりにも有名なハリウッド映画「オズの魔法使い」と劇中歌「虹の彼方に」のジュディー・ガーランド。ライザ・ミネリの母であること以外、彼女の人生を知らないまま観賞した。若過ぎたこと、そして才能があるがゆえに取り巻きに潰された人生をゼルウィガーが熱演。実在のスターの…と思うと引き込まれた。

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poodle-lover

3.5圧巻の「虹の彼方に」☆

2020年2月7日
PCから投稿

子役時代から業界で生きてきたジュディは、エンタメという檻の中に閉じ込められた鳥のように見えた。そこでしか生きられない彼女にとってステージは天国であり地獄でもあり、「ここではないどこか」を思い描きながら歌う「虹の彼方に」の歌詞がこんなに切なく聴こえたことはない。。人は「希望」を頼りに1歩1歩前へ進み、その過程こそが素晴らしいと。。

ステージに立つジュディは孤独で、常に歌や愛情や才能を誰かに与え続けることでのみ自分が愛される価値があるように感じていたのかもだけど、歌えなかった彼女を救った「歌声」は、彼女が愛された証。

「ジュディ・ガーランド」という一人の往年俳優の生涯だけでなく、レネー・ゼルウィガーの人生をも垣間見れた気がした。

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ジジョ

3.5レニーが素晴らしい。

2020年1月24日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

「エディット・ピアフ 愛の讃歌」(2007年)でマリオン・コティヤールがオスカー。実在の歌手の伝記としては最低ノミネートはゲットできるジャンル。ミュージカル「シカゴ」(2003年)で歌唱の実績もあるレニー・ゼルウィガーが、歌唱も含めジュディ・ガーランドの晩年を演じるという<美味しい役どころ>を見事にこなして、オスカー候補。力演なのは認めざるをえない。お笑いコンビのローレル&ハーディの晩年を描いた「僕たちのラストステージ」(2018年)も良作だったが、共通しているのは渡英。ハリウッドの大スターだったアーティストが落ちぶれると<英国興行=ドサ回り>するという印象が強いことだ。そういうものなのかな。

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t2law3
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