ジュディ 虹の彼方にのレビュー・感想・評価
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ハリウッド生まれの歌姫の壮絶な一生
ミュージカル映画「オズの魔法使い」で大ブレイクしたジュディ・ガーランドの伝記的な作品。とてもひどい、いわゆる毒親とパワハラに従うしかない人生で泣けた。
主演のレニー・ゼルヴィガーさんが、演技も歌も素晴らしく、見応えがあった。
もう無くなっていて欲しいが、ひょっとしたら日本でもこれに近いようなエンタメ界への入り方をしている役者さんがいそうな気がした。
子役、越後獅子の哀しみ
【子役哀史】
「おかしいな?
レニー・ゼルヴィガーが出てると聞いたんだが・・
はて、カメオ出演だったかなー?」
腰、抜かしました。
坂本スミ子もびっくりの役者魂、魅せてもらいましたよ。
で、
「エンドロール」。
この曲はオリジナルだろうか、ガブリエル・ヤードとクレジットにあるが。
客席に静かな余韻を許し、永遠のアイドル ドロシーへの悼みと感謝を味わわせてくれる時間。
ありがちな“途中で賑やかな曲相に変わるエンディング”にしてくれないところが、映画界が彼女をどれだけ大切に想っていたか、それを重々解らせてくれる。
【伝記映画の難しさ】
「伝記物」は賭けだ。
往年のアイドル像を傷つけてしまう作品は、それは実像と虚像が膨らむほど難しいチャレンジだ。
(記憶に新しいキリストの伝記映画「最後の誘惑」では、映画館の焼き討ちや、スクリーンに駆け寄っての切り裂き妨害、さらにバチカンの動きも引き起こったゆえ、驚)。
でもこれだけ時を経れば、ドロシーを愛した世代も十分に人生の酸いも甘いも味わっただろうし。
ドロシーファンも、人間ジュディ・ガーランドを直視して、共感の出来るところまで歳をとっただろうし。
・・そのタイミングを見計らっての、満を持しての公開だったのだろう、と想像してみる。
音楽家にとっては将来の進路を決定付けた「オーケストラの少女」(1937/米)が有名。そして
世界中の映画ファンたちにとっては「オズの魔法使」。
彼ら、彼女ら自身の記念碑的な作品として制作されたのだろうと、思いを巡らしてみる。
そしてイギリスで作られた本作をアメリカの映画人たちも、きっと完成のニュースをじっと息をころして待っていたに違いない。
アカデミー賞受賞。
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【ライブ】
ライブステージで、客席から沸き上がる合唱。あれこそがライブならではの呼応ですよね♪
新型コロナウイルスで、生の舞台が総キャンセルの今、アーティストとショービズ界には受難の時代です。
僕はクラッシック畑の人間ですが、録音はやはりライブに限ります。スタジオ録音にはない場の気配に総毛が立ちます。
woman don't cry とか、レゲエのボブ・マーリーを生まれて初めて聴いたときには、あの長い長い前奏の客席のざわめきだけで、なぜかボーカルが始まる前に僕は既に滂沱の涙でした。
ステージに立つジュディに、投げつけられるブーイングも喝采も、舞台が生で生きているからこその絶景です。
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DVDで鑑賞。
特典の「本人インタビュー」では、馴染みのあるブリジット・ジョーンズに戻ってくれていてホッとしますよ(笑)
「1年に1回、家族みんなでテレビで見る『オズの魔法使』と『ジュディ・ガーランド』はアメリカの文化そのものなのです」とインタビューの彼女の弁。
仕事早退、劇場直行。二本立て一本目、スターの苦悩。 レネー?レネー...
表情やシワまでがオスカーの貫禄
ジュディへの賛歌⭐️
ライザ・ミネリの大ファンだったので、ジュディはそのお母さんという位置。
この作品を見てから、いろいろサイトを見ましたが、
その華やかな芸歴に対して、本当に痛ましい状態でした。
映画でも描かれてはいますが、あれでもかなりオブラートに包まれていて、
実際にはもっと酷かったようですね。
実の母親からの虐待といえる薬の供与、セクハラなんて犯罪級。
あれでスクスク成長できるはずもなく、成人してからの彼女の実生活が
次々と破綻していくのも致し方なかったと言えます。
ただただ、舞台、歌に対する愛情が彼女をつなぎ止めていたよう。
レネー・ゼルウィガーの渾身の演技は、ジュディの生涯が
決して惨めなものではなく、その芸歴が輝くものであったことを教えてくれています。
これはジュディへの賛歌なのでしょう。
レネーの歌も一級、見応えのある作品でした。
この女優は凄い・・・
往年のスター「ジュディ・ガーランド」の後半に当たる人生を描いた作品。
オズの魔法使いで世界的に知られる子役になった彼女の苦悩が子役時代を挟み描かれる。
この手の映画が個人的に好きなんだろうか、この年のアカデミー賞受賞作品である某作品より好き。
やはり映画は夢や感動がないとね。(いや、いつも観てる映画は感動は無いけど・・・・)
「この手の映画」と言うのは例えば近年で言えば「ボヘミアン・ラブソティ」とか、もっと古ければオリバー・ストーンの「ドアーズ」辺りだろうか。別に自分は普通のサラリーマンだが、アーチスト、特に音楽系の人生を描いた作品はどーゆー訳だか感情移入できてしまう・・・
まあ、あこは置いても、この女優レニー・ゼルヴィガーは本当凄い女優だと思う。
なにしろ「ブリジット・ジョーンズ」の女優的なイメージが強い為、「シカゴ」でドコに出てたのみたいな錯覚をしてしまう・・・体重を増やしたり、減らしたりって確かにロバート・デ・ニーロを始めいろんんな役者がチャレンジしているんだが・・・・
今回の驚きは、これ、歌唱シーンの吹き替え無いらしい。
ジュディのロンドン公演オープニングの歌唱は鳥肌が立つくらい素晴らしい。
これ評価が割と低い気がするんだけど・・・・
本当個人的には好きです。
これで、アカデミー賞主演女優賞⁇
大本命で受賞したので、すごく期待していた。で歌はそれなりにがんばっているとは思うが、人物的に似せているように思えなかったので、はっきり言ってがっかりした。たとえば、薬物依存の苦悩とか、子どもたちといっしょに暮らせない悲しさとかが、まるっきり伝わってこなかった。演技が表面的だったと思う。私もジュディのことをよく知っている訳ではないし、そういう人だったのかもしれないが、魅力的だと思えなかった。ただわがままなだけのオバさんにしか見えなかった。もっとカリスマ的な魅力がある人だったはずだ。そうでなければ、あれほどの人気を誇るはずがない。確かに、子役時代の扱いはひどいもので、本当に気の毒だと思う。でも、大人になってから、もう少しどうにかならなかったのかなぁと思う。半生を描いている訳ではなく、本当に最晩年を描いているのだが、感動したのは、代表曲「虹の彼方に」を歌った時だけ。残念だ。
走〜る〜♫雲〜の影〜を飛び超〜え〜るわ〜✨
皆んな「Over The Rainbow」を頭に使うから1人ぐらいはボケかましたろ!的に始まりましたレビュー。
残暑も少しはこれで凌げますでしょうか🎐
色んな所から伝記を引っ張り出してくるなぁ✨と感心するアメリカ映画。と思ったらイギリス映画だった💧
今回は「JUDY」で御座います🙇♂️
ジュディ・ガーランド知ってる?
子役の頃「オズの魔法使い」ドロシー役でトップスターに駆け上がったものの、擦ったもんだの人生。
亡くなる間際の話を映画化。
晩年のジュディ役にレニー・ゼルウィガー。
47歳にしては老けて見えるが、事情があったんですかね。調べながら鑑賞するのも面白い。
若い頃から「商用(ビジネス)」として扱われていたジュディ。
薬漬けによる体調管理。制限された生活。
晩年でボロボロになりながらも、その頃の名残りが抜け切れていない。
ショーステージに立つ「スター」ジュディ。
1番最初のステージ、歌っている間の目が逝っちゃってます💦
「楽しみながら歌っているのだろうか?」くらいにゾッとした。
次のステージ、、、やっちゃった。
そして、、、。
ステージ毎に違うジュディが凄い。
喜怒哀楽。それに伴い不器用さが現れ、彷徨い感たっぷり😅
「それでも私はスターなの🌟‼️」
晩年の姿は何であれ、スターを突き通したジュディ。
彼女を支えたのは「希望✨」
最後の皆んなでは、、、、やられました😅
容姿似ている似ていない別にして、まさにレニー・ゼルウィガー自ら勝ち取ったアカデミー賞主演女優賞だと思わせる映画でした。
また、そう考えていく内に他今年度アカデミー賞受賞作品やノミネートした作品は中々面白味があった作品ラインナップだったとも感じました。
俳優と役柄の人生が重なった傑作
よく俳優さんが役が入って抜けないと言ってたりするが、
素人の自分には、そんな事あるか?って
感じで聞いてたけど、
まさにこれはレニーとジュディの人生が重なって、
最近のレニーは整形疑惑やらで昔の人ってイメージだったのが、この作品で再び脚光を浴びるぞ!と言う気持ちと
ロンドン公演を成功させるぞ!と言うジュディが重なって
凄い作品になったように思う。
むしろ整形した事が功を奏してるようにすら思えて、
全くレニーには見えず、これが本物のジュディですと言われ
たら、ああそうなんだって感じで、役柄が乗り移ってるような気がした。
スゴいだけじゃなくて、怖いくらい。
俳優って恐ろしいなと思いました。
オズの魔法使といえば、子供の頃クリスマスに毎年やってた
気がするけど、あの子が!って感じで、
この業界で生きて来て利用されて壊されたはずなのに、
このステージでしか生きられないジュディに、
同情、哀愁だけじゃなく凄みも感じた。
成功させようと言う気持ちとは裏腹に酒やトラブルで
失敗してしまう超人ではない姿も、
戦う舞台は違うけど共感出来た。
LGBTや黒人にも優しい姿に
ジュディの本来の温かい人間性を感じました。
オーバーザレインボウ
苦しい作品でした
Reneeの演技がすごい
ジュディガーランド のことをあまり知らずに、見ちゃったせいで、見たときはあまりよくわからなかった。これを映画化した意味はなんなのだろうってね。
しかし、これを見てから、彼女はどういった人なんだろうって気になっちゃって気になっちゃって、今はどハマり中。
オズの魔法使い の人!ってイメージだったけれど今じゃミュージカル界のプリンセスだなって思う。
女性らしい体型で、綺麗な髪の毛、そして、子どもらしい元気らしさ。ギャップのある大人っぽい歌声。
あの若く愛らしかった彼女が、ここまで落ちてしまった理由とは、を表ていた。
映画界の隠れた暗黒世界を直では表されないが察しることができる。ラストタイクーンと合わせてみるとなんか繋がって見えるかもしれない!
最後の最後のラストショーは、すごい圧巻だった。
愛をどう見つけるか。どこを第一優先にするか、、、
ずっと葛藤の中で生き続けていたんだなと。
もっと彼女のことを知りたい。。。
Reneeのジュディがジュディとして生きていた。
アカデミー賞受賞した理由がわかった。
#metooムーブメント、LGBTQ+といった「今」を反映
まずはレネー・ゼルウィガー演じるジュディ・ガーランドの、時おり怖さを醸し出す表情のインパクトたるや。とても47歳とは思えないほどの老けぶりに驚く。あれでも晩年の本人に似せたメイクらしいが、ちょっと『愛と憎しみの伝説』でフェイ・ダナウェイが演じたジョーン・クロフォードを連想。
逆に言えば、それだけジュディ本人の人生が過酷だった事を意味するわけだが、本作も終始彼女の苦悩にクローズアップした作りで、観ているこちらも辛くなる。
ジュディ本人を知らなくても、どこかで聴いた事のある曲をレネー本人が完コピしているあたり、さすがオスカーを獲得するだけある。もっとも、演技に熱を込め過ぎた反動からか、ドラマ要素が希薄に感じなくもないが。
同性愛者が犯罪者もしくは病気と見なされていた時代を反映しつつ、映画会社のトップからのセクハラ紛いの行為も盛り込んだあたり、#metooムーブメントやLGBTQ+が巷で叫ばれるようになった今だからこそ作られた映画、という印象。
ジュディの代表曲が「虹の彼方に」で、LGBTQ+のシンボルが「レインボー」なのは、決して偶然ではない。
虹の、彼方に
47歳とはなんと若くして亡くなられたのだろう
子供の頃からあまりにも有名になりすぎると心が壊れてしまうのかも
周りの大人が食い物にして壊してしまったのかもしれませんね
世の中には知らなくても良いことが沢山あります
同僚の収入額とか引く前のおみくじの中身とかね
ジュディーの生き様も私が今この歳だからもういいかなと思いますが、若き人たちはキチンと見る順番を考えてみた方がいいですよ
まずはやっぱり『オズの魔法使い』を見てからでしょうね
見ながら「この子はこんなに辛い思いをしながら働いているのだな」などど思ってしまったら夢の中世界が台無しだから
夢を売る世界の先頭にいる人は己の身を削って世界中に笑顔を振りまいていたのですね
童話『幸福な王子』のようで
せつない
これを映画館で観てから13日。先週末には都心の映画館がついに休館になった。そして今週末も。これは戦時中よりひどい状況ではないか?!
そんな社会状況もあって、この作品の印象はとても重い。
非凡の才能。それがショービジネスに取り込まれる時、本人の尊厳と生活は後回しにされる。というか、ないがしろにされる人生。気がついたときには手遅れだ。
私は一時間だけ、○○○○を演じているのよ!そう言って自分を保ち、守るしかない才能豊かなタレント。
『オズの魔法使い』には明るい楽しいイメージしかなかったが、こんな裏事情があったなんて。これは現場からの内部告発、あるいは懺悔のような内容ではないか。ハリウッドが蓋をしてきた事実を元に書き下ろされたエンターテイメント。
それを体現したレニー・ゼルウィガーは捨て身の演技でアカデミーをもぎとった。
晩年のジュディ・ガーランドを全く知らなかった身としては、本編の本人役がどれ程似ているのか否か、判断のつかないところだが、鑑賞後日、動画サイトで本人の映像を観ると、そのイメージを作品は良く仕立て上げていると思った。
遥か昔、トム・クルーズの相手役に素人で抜擢されたレニー・ゼルウィガーは、今回とてもがんばった!
しかし、10台半ばでその才能を世の中に見初められ、タレント化されていく事の残酷さよ。
その才能は現金化され、然るべき大人によって搾取される。その才能が優れていればいるほど。
それはいつの時代にも起こり、ある意味その犠牲者によって、世の凡人は癒される。すべてのタレントがそうとは限らないが、世間を良く知らないうちに世に出される若者に、自己の意志で渡世をコントロールしていくことは、無理難題というものだ。
この作品は、ハリウッドが己を振り返り、罪を償おうとする聖なる面と、己のゴシップさえエンターテイメントにしてしまおうとする邪の両面を兼ね備えた一筋縄ではいかない奥行きを感じさせる。
しかし、ジュディ・ガーランドって、ライザ・ミネリのお母さんなんだよな。外野はどうあれ、やはり血は争えないということか。
これまでの、そしてこれからの数多のスターに乾杯!!
晩年、って言ってもわずか47歳だよ?
ジュディ・ガーランドの伝記映画ーそれだけで早く観たくてそわそわしてました。「オズの魔法使」よりむしろ「スタア誕生」の彼女が素晴らしくて主演女優賞を取れなかった経緯を知って根に持っていたので(笑)。
そして娘のライザ・ミネリ(この作品でもちらっと登場)も大好きな大女優。母親ジュディと同じく波乱万丈に生きていて。
ジュディがまだ子供の頃から薬漬けにされていたのは有名な話だけど映像で見せられるとやはり凄まじい。当時は痩せ薬としてアンフェタミンが普通に使われていたらしいけどあんな子供に覚醒剤と睡眠薬を与えて不眠不休で働かせていたというショウビズ界の闇。「スキャンダル」もそうだけどこういう暗部が描かれた作品が評価されているというのはハリウッドも大きく変わってきたってことでしょうね。
亡くなる半年前のロンドンの日々を中心にジュディの壮絶な人生と女優魂を映していますが彼女を演じるレネー・ゼルウィガーが本当にお見事。ジュディが乗り移ったかのよう。そして歌もブラボー。どれだけトレーニングしたの??
アカデミー賞受賞式でオスカー像を手にして「この賞はもちろんあなた(=ジュディ)のものです」と語ったゼルウィガー。そこまでがこの映画かのようでした。
観賞後はずっと Over the rainbow を口ずさんでました。そして困難な日々の今だからこそ Get happy を聴きましょう♫
後ろ姿が美しい…
会員デーにもかかわらず観客3人、快適に鑑賞できました。
レネーは噂どおり、素晴らしい演技と歌でした!! ステージに立ったときの後ろ姿が特に美しいです!
子ども時代のジュディもとても可愛いですね♪
そしてロザリン役のジェシー・バックリーもとってもキュート♡他の出演作も観たくなりました。
ゲイカップルのお家に行った時は、えっ知らない人の家に行って襲われたらどうするの?と心配しましたが…一安心。彼のラストの歌声に泣かされました。しかも良い声してる!!
気になったのは夫となったミッキー。ジュディを愛していたのか、ビジネスとして利用しただけだったのか… ジュディからのプロポーズや重い愛情表現にちょっと引いていたように見えましたが…
元夫は出演シーンは少ないけど、かなりお気に入りキャラです! 親権争いも描かれていましたが、そんな時には『クレイマー、クレイマー』をオススメします。
この作品を観たあとには改めて『オズの魔法使』をじっくり観たくなりました。
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