「ラストの歌唱場面は「定番シーン」でも伏線が効いて感動的でした。」ジュディ 虹の彼方に 小久保達さんの映画レビュー(感想・評価)
ラストの歌唱場面は「定番シーン」でも伏線が効いて感動的でした。
映画配給会社の広告キャッチフレーズは「誇張」や「自画自賛」の常套句が多いのですが、本作の「感動のラスト!」はその通りで、涙が止まりませんでした。
かつて有名だった歌手の伝記映画の場合、そのラストは「最大の持ち歌を舞台で熱唱する場面で終わる」というのが定番です。本作のラストもそうなのですが、最大のヒット曲『虹の彼方に』を歌う場面を、より感動させる伏線として2人のミュージシャンと1組のファンカップルとのエピソードを絡めていることが一味違う効果を生み出していました。
主演のレニー•ゼルウゥガーは今年のアカデミー主演女優賞。私は1997年の『ザ•エージェント』以降彼女の出演作は10本ほど観て来ましたが、期待した以上の面白さでした。彼女がなぜかピンキーとキラーズの今陽子そっくりに見えました。
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