「【"夢を叶えるために"子役時代の哀しきトラウマに囚われながらも、子供達のために戦った母。ラストは涙を堪え切れない作品】」ジュディ 虹の彼方に NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【"夢を叶えるために"子役時代の哀しきトラウマに囚われながらも、子供達のために戦った母。ラストは涙を堪え切れない作品】
ー レネー・ゼルウィガー様。アカデミー主演女優賞おめでとうございます。ー
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哀切な作品である。
ジュディの人生、特に子役時代の食事、睡眠そして多分恋愛も"プロデューサーや、思い遣り無き女性マネージャーに制限されている姿は観ていて辛い。
今作品では、彼女のステージママは登場しないが、多分、似たような人種だろう。
18時間労働って、何なんだ!。
その経験がトラウマになってその後の彼女の人生を支配してしまったのは、想像に難くない。
スター時代はアッと言う間に過ぎ去り、今作品ではピークを過ぎながらも、子供達と一緒に暮らす夢を叶えるために働くジュディの姿が、我が儘な部分も含めて描かれる。
沁みたシーンは数々あれども、彼女のファンの男性二人をジュディが食事を誘うシーンからの、二人が受けて来た世間からの仕打ちに気付いたジュディの表情とピアノを弾く男性を後ろから抱きしめるシーン。
そして、ステージでの幾つかの失敗の後、メインステージを務める筈の男性コメディシンガー、ロニー(好漢である。彼は、この前のジュディの散々なステージでも、彼女をフォローしていた・・。)が、彼女の"歌わせて!"という懇願を"貴女のファンだった"と言い、申し出を受け入れるシーンからの、ラストのジュディの歌唱シーンの素晴らしさたるや・・。
歌唱途中で、声を詰まらせたジュディを支えるように、あの男性二人が立ち上がり、声を上げ"オーバー・ザ・レインボー"を歌い継ぎ、徐々に会場全体が”合唱”で覆われるシーンは涙なしでは観られない。
〈哀しき物語ではあるが、皆がジュディを愛していたのだ、心から。彼女の魂魄は"オーバー・ザ・レインボー"の歌声と共に、永遠に人々の心に残るのだ。〉
ロニーも、そしてジュディを診察した医者も彼女のファンでしたね。
ステージの支配人も赤毛のマネージャーもピアノのバンマスも彼女のファンでしたね。
あ、また涙が。
コメントありがとうございます。
ご冗談を(^^;
とてもそんな自信無いです(>_<)
多くのレビュアーさんのレビューを読ませて貰ってますが、中でもNOBUさんのレビューはお気に入りの一つです。
レビューや要点も簡潔で的確で読み易く、新作も沢山ご覧になられていて、地方の私としては羨ましい限りです。
こちらこそこれからも参考にさせて頂きます(^^)