「"化学式"」ゴールデン・リバー 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
"化学式"
ホアキン・フェニックスとジェイク・ギレンホールを差し置いて主役に躍り出たジョン・C・ライリーのイメージは名脇役で良い意味での小物感、そんな彼に主演が務まるのか、そもそも主人公はジョン・C・ライリーありきで製作は進んでいたらしい。
鈍臭いのは見た目だけではなく行動を含めて頼りない雰囲気を醸し出しながらも、とにかく頗る強くて頼れる男でもあり兄としての威厳と優しさが。
クセのある脇役から主演の兄弟二人を食った演技に期待したジェイク・ギレンホールだが、さすがにジョン・C・ライリーとホアキン・フェニックスの存在感に敵わないのは仕方が無い。
付かず離れずなシスターズ兄弟の真逆過ぎる性格から繰り広げられる兄弟喧嘩が楽しくもあり、悲劇的な大惨事が起こりながらも映画自体は陽気な方向性を崩さない、ハリウッドで西部劇のジャンルをコメディ映画としても捉えられる作品として、監督のジャック・オーディアールが初めて尽を成功に導いた。
2019/07/11
TOHOシネマズ シャンテにて鑑賞。
2022/04/19
U-NEXTにて再鑑賞。
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