「決して二日酔いの時には観ないでください。」サスペリア うじさんの映画レビュー(感想・評価)
決して二日酔いの時には観ないでください。
もう40年近く前になるでしょうか。
「決してひとりでは観ないでください。」
のキャッチフレーズで「サスペリア」が
大ヒットし、日本でも社会現象となりました。
(ドリフの8時だよ全員集合でも度々ギャグに)
私的には、CMで流れる映像色彩が何かどぎつく
おどろおどろしく、劇場に観にいくことは
ありませんでした。
その後、テレビ放映されたものを観た
記憶がありますが、ストーリーが破綻しており
極彩色の映像と音響でおどろかす感じで
最後の謎ときも唐突で、拒否反応を持ちました。
ただし、ゴブリンによる映画音楽は暗い
ユーロビートのようで、なかなかよかったです。
今回のリメイク版ですが、前作に思い入れはなく
また、事前の批評家の評価が良かったので
いちかばちか、観てみました。
結果は・・・・
映画の始めから、どう理解すればいいのか
迷う場面がえんえんと続き、登場人物も多く、
いずれも似たような名前で誰が誰だかわかりにくく、
舞踏団のメンバーの正体も早くから明らかにされるため、
謎解きの要素はそんなになく、なんだか気持ち悪い音楽と
しつこいグロ描写があったり、前衛的な表現の
画面や舞踏団のあやしい踊りが続きます。
エピソードも前作により重層的になっており、
前作に出てこなかった精神科医も准主人公的な
扱いとなっており、ますますわけがわからなくなります。
昔、ブレードランナーを初めて観た際に感じた
難解さと同じような印象もあり、何度も見て
新たな発見をするというカルト映画に
なるような気はします。
※長いです!、1時間くらい削除すればいいのに。
※主人公を演じた女性は、昔のマイアミ・バイスに出て
いたドン・ジョンソンの娘だそうです。
※前作の主人公を演じた女性が重要な役を
演じています。
※これは、もう公表されているので書きますが
ひとり3役を演じている役者がいます。
但し、なんのために3役演じているのか
趣味なのか、よくわかりません。
※日本未公開の「マザー!」に似ています!
※最近、あえてリメイクしたり、続編を製作
する例が増えていますが、そうする意味が
ないような映画も散見されます。
※決して二日酔いの時には観ないでください。
二日酔いが絶対悪化します。