「決してカップルでは見ないでください」サスペリア 克晴さんの映画レビュー(感想・評価)
決してカップルでは見ないでください
今作鑑賞前、せっかくなのでオリジナル版を観ましたが、狂ったように赤い照明とゴブリンのやかましい不気味音楽で押し切った力押し作品で、ストーリー自体ははっきり言って無いに等しかったです。
本作ではオリジナルでほぼ無意味だった「バレエ団」という設定を膨らませたり、東西が分かれておりナチスの残党も未だ目立った時代背景を取り込んだりと、かなり挑戦的なリメイクをやっており、オリジナルとはだいぶ違った作風になっています。上記の真っ赤っかな照明やギャリギャリした音楽も無くなっています。
で、肝心の面白かったか否かですが、オリジナルの「ストーリーが滅茶苦茶」という点だけはなぜか忠実に引き継いでおり、ラストの乱痴気騒ぎまではただひたすらに退屈でした。あのシーンやこのシーンが伏線や暗喩なのは理屈では分かるけど、特に面白みには繋がっておらず。主要人物がやたら増えたせいで話もわかりにくくなってます。
グロ描写もラストの大騒ぎまではほぼ皆無、そのラストも照明のせいでなんかおとなしく感じました。
結論、意欲は買うけど正直微妙、という評価です。
乳首やち〇こ、半裸・全裸がバンバン出てくるのでカップルでの鑑賞はおススメしません。
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