「まさに暗黒舞踏」サスペリア ユージーンさんの映画レビュー(感想・評価)
まさに暗黒舞踏
はじめは、心理療法士の老人の物語と、舞踏団への入団を志す少女の物語が交互に展開して、話を追うのに若干、苦労しましたが、後半につれて二つの物語が交差していくので、最終的には全体を理解することができました。
ただ、物語自体が一種、異常な様相を呈しているため、作品からなにを学べばいいか、どう受け取ればいいのか、といった混乱(混沌)は残りました。
ノンフィクション作品だと思ってみると、肩透かしをくらったように感じるかもしれません。
また、ただのスプラッター映画として観るのも、避けたほうがいいでしょう。全体を通して、静かで、不気味なシーンがつづくので、そこでも期待を裏切られる感があるかもしれません。
ゲームでいうと、バイオハザードではなく、サイレントヒルの恐怖感に近いと思います。
総じて、
個人的には、話は理解しがたいものの、映像的にはとても楽しめた作品でした。心理療法士の老人のほうに共感しながら観たほうが、楽しめるような気がします。
しかし、あれですね。
ティルダ・スウィントンは、ほんとうに妖艶な役が似合いますし、
主演のダコタ・ジョンソンは、親や親戚に観てもらいにくい作品ばかり出ていますね。
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