劇場公開日 2018年8月31日

  • 予告編を見る

「記録映画としての価値?」ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男 CBさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5記録映画としての価値?

2018年10月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

記録映画みたいだった。
スウェーデンが、テニスにおける自国の至宝であるビヨン・ボルグを未来永劫記録しておくために作った映画。
BBCも入った北欧3国の合作映画だもんね。
それはやはり、5連覇がかかったウィンブルドン選手権の決勝で、相手は若者マッケンローというあの試合しかないでしょう。
(この翌年の決勝も同じ二人で、そちらはマッケンローが勝利し、ボルグはそのまま引退した、という事実は、自分はこの映画を見て知った)

ラストの試合は、両者を平等に扱ったせいか、心の動きにフォーカスすることがなく、起きているプレーで心中を察せよ、というスタイルだった。それだけに記録映画のように感じたのだろう。
選手の心のうちは観てる人にはわからないし、それを想像で描いちゃうと純粋な創作になっちゃうもんな。
ドラマと記録のどちらに比重を置くかというのは、中々難しいものだなあ。この映画は、記録面に重きをおいた感じで、それがために、手に汗握る映画ではあるが、語り伝えられる映画ではなくなっていると思う。

この試合自体が、ドラマだからね。

お互いに友達ができてよかったね、という結末はなんか好ましかった。

CB