「さりげない感動に包まれる青春映画の秀作」ライ麦畑で出会ったら まっくん a.k.a. エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
さりげない感動に包まれる青春映画の秀作
1960年生まれの私達の世代にとって、J・D・サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」は最も有名なアメリカの小説の一つではないだろうか。
今作の主人公ジェイミーはこの小説に感銘を受け、演劇作品として脚色する。そして、上演の許可を得るべく、演劇サークルで出会った女の子ディーディーとサリンジャー探しの旅に出る。
1969年という激動の時代を背景にしているものの、感情の起伏を押さえた静かで柔らかな空気が流れる。ベトナム戦争に出兵した兄貴のことやら高校での孤立やイジメといった負の感情をオブラートに包んでの再生への旅。
信念を貫き行動することの大切さをさりげなく教えてくれる青春映画の秀作。オススメの作品だ。
ディーディーの優しさ、そして優しいキスが印象に残った。
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万年 東一さんのコメント
2018年11月3日
"兄貴のベトナムでの戦死"が解るのは物語中盤以降からで前もって知らないで観た方がこれから観る人には良いのでは?
主人公が悩む核になる出来事でもあるし観る前に知らされたら面白さも半減すると思うのですが?
エロくそチキンさんのコメント
2018年11月3日
レビューを読んでいただき、ありがとうございます。今一ネタバレの定義、範囲が自分の中で曖昧で、ご指摘を受けて驚いている次第です。レビュー初心者なので、勉強してまいります。
ちなみに8月末からレビューを書き始め、とりあえず1月まで遡って書いてみました。