「美しいチェジルビーチと水色のドレス」追想 やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
美しいチェジルビーチと水色のドレス
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チェジルビーチと水色のドレス、その雰囲気に惹かれて鑑賞を決めました。
私、恋愛経験少な目なおっさんです。だから、前半部分の初夜の緊張感みたいなものが、とても共感できる。
結末がわかっていても、エドワードを応援したくなります。
そして、その前半部分。緊張する二人の心理を見せつつ、それに回想シーンを乗せて、馴れ初めや生い立ちも見せてくる。
そのバランスが上手いなと思いました。
結婚に限らず恋愛の、相手の知らなかった部分が見えてくる時期の感じ。
これを新婚初夜に詰め込んで見せてくれます。
また、終盤の年月が経ってからのエドワードが切ない。
邦題の『追想』は、この辺りからだと思います。
終盤もエドワードに気持ちが入ってしまいます。
さて、原題からもメインと思われるチェジルビーチのシーン。
まず、情景が美しい。それから、二人がそれに負けず絵になる。映像としては、とても良いです。
ここですれ違う二人、フローレンスはエドワードの事を好きな気持ちが見えるのですが、エドワードの方が独り善がりに思えて。
その方が現実的なストーリーだとは思います。しかし、エドワードを全く応援出来ません。
私の好みの問題ですが、このシーンでエドワードがフローレンスを思いやる気持ちが見えたら、もっと終盤が切なくなったのかなと。
もっとも、それだと別れなかったかもしれませんが・・・。
エンドロールの前を含めて、チェジルビーチの情景が心に残る映画でした。
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