「涙のカツアゲ」若おかみは小学生! 青空ぷらすさんの映画レビュー(感想・評価)
涙のカツアゲ
最初は「小学生が旅館の若おかみとか、児童向けアニメだろ」と侮っていたらネットで評判が凄くて、観てみたら確かに面白かった。
主人公のおっこが、若おかみとして旅館を手伝うという荒唐無稽な設定に説得力を持たせ、でも変にリアルすぎずに楽しめる物語上の設定や進め方は関心したし、怒涛の後半はまさに「涙のカツアゲ」状態だけど、無駄にベタベタさせずにカラッと仕上げる高坂希太郎監督の手腕は見事。
ラストの切れ味のよさも含めて、作劇のお手本みたいな作品だった。
ただ、監督自身の気持ちが物語やおっこに乗っけているというより、理論とテクニックで職人的に作り上げた感じ。
もちろん、それが悪いわけではないし凄い事だけど。
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