劇場公開日 2019年6月14日

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「女優、前田敦子。」旅のおわり世界のはじまり アレックス・ビショップさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0女優、前田敦子。

2020年3月22日
iPhoneアプリから投稿

黒沢清監督は、女優、前田敦子の良さを1番よく知ってる監督だと思う。
ウズベキスタンで映画を撮りませんか?という企画から、
生まれたヒロイン映画。
前田敦子がヒロインでと脚本も監督自身のオリジナル。

ウズベキスタンに、撮影クルーのレポーターとして、加瀬亮、染谷将太、柿本時生、と共に、前田敦子演じるヒロインは同行してるのに、ポツンといる佇まい。
街中をさまようヒロインを追うように黒沢組の芦澤明子さんの撮影も黒沢作品としてはかなり自由に動いているのが新鮮。

コトバがわからない現地で、無茶なレポートをしていく中で、
カメラが回る間の笑顔とカットがかった途端、素の表情になる。出会う動物。ヒロインが歌う歌。

黒沢清監督とは
「Sevens Code」は前田敦子の曲のショートフィルム的な60分の作品。ローマの映画祭で複数の賞を獲得するのもわかる60分に意外な展開のある紛れもなく黒沢清映画。

「散歩する侵略者」は出番は少ないのに、前田敦子でしか演じられない瞬間。

これからも黒沢清作品の中の前田敦子を観ていきたい。

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アレックス・ビショップ