劇場公開日 2018年10月13日

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止められるか、俺たちをのレビュー・感想・評価

全92件中、41~60件目を表示

3.5それなりに面白かった

2018年12月20日
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鑑賞方法:映画館

若松監督、1936年生まれ。自分より24歳年上。生きていれば82歳だ。
60年安保を14歳で、70年安保を24歳で迎えた背景。世の中は今より混沌雑然としていて、新宿を中心に、若者の行き場のないエネルギーが渦巻いていた頃とも聞く。
その中で「実録あさま山荘」をはじめ、評価される映画を撮り続けた監督を振り返り、その頃の1年を女性新人助監督を主人公にして駆け抜ける話。
自分も上記したように聞くだけなので、きっと時代の雰囲気が描けているのだろうと、本当かどうかわからないが感じた。
猥雑な中のエネルギー、ピンク映画つまり性の中に溢れる生きる力といった言われ方をする意味が、少しわかった気がする。

一方で、自分のひとつ前の世代であるこの代の感覚に、ついていけてないというか、共感を感じないのが自分。経験していないために、否定する意味ではなく、ふーん、よかったね、と醒めてしまう。
ただし、映画は全て、経験していないものを観て、疑似体験して感動共感するものなのだから、上で言ってることは何か変。
おそらく、その時代を経験し自分のこととして熱く語れる人たちが近く(少し上の世代の人たち)にいたので、「羨ましいけれど、自分たちはそれを体験できるわけではないから、醒めた感じで聞く」という姿勢になってしまっているのだろうな。

25歳くらいの若者に「オールウェイズ三丁目の夕陽 は、ノスタルジーばかりでちょっとイヤ」という声があるが、ある世代の郷愁とか自慢が前に出過ぎてしまうと、他の世代から見た時に、違和感や拒否反応が生まれてしまうものなのだろうか。(NHK番組「プロジェクトX」にも、同様の声を聞く。俺は、大好きなのだが)
そして、本作に対する俺の違和感は、やはり、自分に近い世代だが、自分が同じ経験をすることは絶対にできない世代に対して生まれてくる、やっかみ、隠れた拒否反応なのだろう。

否定的な感情を述べてきたけど、この映画は、本当にエネルギッシュで、俳優たちも躍動してるので、一度観ることをお勧めします。

知人曰く「古巣に対して、『なんか活動家の拠点みたいになっちまったなあ』と言わせる批判精神には好感もてるけれどな」とのこと。

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CB

4.0チェ・ゲバラの顔が常に見守ってる。性と暴力そして革命

2018年12月6日
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鑑賞方法:映画館
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kossy

止められるか、俺たちを

2018年11月24日
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鑑賞方法:映画館
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eggman

3.5とてもよかった

2018年11月24日
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鑑賞方法:試写会、映画館

泣ける

楽しい

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吉泉知彦

4.0何者になれない者

2018年11月24日
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鑑賞方法:映画館

青春は難しい。何者かになりたくて、でもそれが何なのか分からなくて。
その青春の場に若松孝二が居たら。
名を知っている人間がバンバン登場する(そしてすごいダメ出しを食らったそうだ)実録青春ものは、抑制が効いている。爆発的なエナジーというか、盛り上がりはこの映画には正直、ない。そこにあるもの、あったことをひたすらに拾い繋げ、役者が生命を吹き込み蘇らせる。映画の中でも主人公のめぐみが言うが、どれだけ言葉を尽くしても映画のワンカットに敵わないのである。そういう意味で映画にすべき映画だったし、世に出て良かったなあと思う。
何者かになりたい主人公の叫びが伝わってきた。じーんとしてしまった。
井浦新は別の人になったみたいだった。というのは私はちゃんと若松孝二監督を見たことがないからだが、でもそこに確かに若松孝二というひとの存在を感じました。

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andhyphen

3.0主役めぐみ(門脇麦ちゃん)で正解だった

2018年11月22日
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若松監督世代、学生運動生活ドンピシャの人に激アツオススメされて鑑賞。
同時代に青春を過ごした人は、そりゃもう、胸アツでしょう。
あの映画もあの事件も、あーー!!て感じだろうなーと、途中途中思いながら。

でも、だからこそ、若松孝二監督自体を主役にせず、若松組に加わった紅一点・めぐみさんを据えたのは、世代以外の観客に向けても、良かったと思う。

こうだったよなーと懐かしむ人、そうだったんだーと改めて知る人、それらまとめて、最後はなんか切なくなるはずなのです。

実在の人物だらけなので、その後の彼らがどうなったかを色々と調べるとまた、そこから今に至る色んなこと、カルチャー史の一端にも触れられる。

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fmimi

3.0表現者たちに、まだ鬱屈したパワーのあった時代。

2018年11月13日
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鑑賞方法:映画館

若松監督の映画はひとつも観ていない。キャタピラは、あまりにもエグすぎて途中で観るのをやめた。途中でやめるのはそうはない。
だからこの映画を観た理由は、音楽が曽我部恵一ということと、井浦新ほか役者陣に興味があったのと、そして、観ようと思っていた映画が満席で取れずにちょうど時間が合ったのがこの映画だった、ということ。
赤塚不二夫のほか、当時の文化人、業界人が何人も出てくるようだがよくわからなかった。その時代の映画界に携わった人たちにとってはおそらくノスタルジーを掻き立てられる映画なのだろうと思う。僕には「素敵なダイナマイトスキャンダル」に似た映画、という感覚しかない。たぶん、井浦新のデフォルメされたような演技を好きか嫌いかで、この映画の好みがわかれるんだろうなあ。
めぐみがああなるのは、ちょっと意外だった。あれは真実なのだろうから筋書きに異論はないが、めぐみは自分の人生を幸せだったと言えたのだろうか、とふと思た。

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栗太郎

4.0行き場のない若さ

2018年11月13日
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鑑賞方法:映画館

若松監督の作品は「キャタピラー」位しか知らない。しかし、この映画からは監督、助監督を含めて、若さゆえのあり余るエナジー、そして、それを昇華する場所としての映画作りと感じ取れた。今年は「ブリグスビーベア」「カメラを止めるな」と映画作りの映画が良かったなー。

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hanataro2

4.5強烈な残像を残す作品でした

2018年11月13日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

夜中に目が覚めたら、めぐみの横顔や涙や笑顔が迫ってきて、なんだか眠れなくなってしまって。
熱っぽくて強烈な残像を残す作品でした。

悲しいなぁ、やっぱ、立ちションがなぁ。
どうしたって同じってわけにいかないもの。
自由に、女が自由に生きるってどういうことなのか、今だってちっともわからない。

めぐみさんを生き切った、門脇麦が素晴らしかったです。
井浦新の熱演から、若松監督の圧倒的なバイタリティが良く伝わってきました。

若松プロの若手達も、今見たい顔ぶれが揃っていてわくわくでした。
タモト清嵐演じるオバケはほんと魅力的だったし、毎熊克哉も好演でした。
それに、藤原季節のカメレオン役者ぶりは凄いです。

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グッドラック

4.02018/11/11

2018年11月11日
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わたしは愛するもの全部ぶっ壊したい。

女にとって性とはやはり生なのである。
逆も然り。

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伊達巻子

3.5若松映画の映画というメタシアター

2018年11月11日
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しろくま

4.5面白かった

2018年11月9日
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鑑賞方法:映画館

少し長いと思いますが、飽きずに鑑賞できました。

正直言って、そこまでリアルな70年代な映像ではありませんでしたが、気持ちは完全に70年代に持って行かれました。
すごく良かったです。

映像や、演技はとても素晴らしかったですが、伝えたい主題がイマイチ捉えきれず、そこだけが残念です。

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Rewind That

2.0後半は飽きた

2018年11月6日
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最後は意外な展開でしたが後半のこう着状態で飽きてしまい時間が長く感じた。心に伝わる物も無し。
2018-219

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隣組

1.5当時のことを知ることができた

2018年11月5日
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若松孝二役の井浦新さんの演技が鼻についた。でも他の人もふくめ、結構忠実に再現してるのかも。

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邦画好き

4.0平成の終わりに

2018年11月3日
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知的

難しい

昭和ノスタルジーを感じさせる。題材よく見つけてメジャー上映できたなと思いました。門脇さんは雰囲気ありますね

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ひぐらし

4.5若松プロの疾走に引き込まれる

2018年11月2日
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やられた。熱き時代に止まらない若松プロのその姿に、凄く共感しちまった。まさに傑作の邦画。アングラと言われようが、エロと言われようが、右寄りな思想を出そうが、若松プロは常に前進あるのみ。助監女性中心に描かれてるが、この映画は間違いなく、時代を生き抜いた若松プロの勇姿、その誇りをうたいあげた映画だ。
恥ずかしながら、若松監督作は『キャタピラー』しか観てなかったが、あの作品の重厚感と生々しいエログロさの元はここにあったんだと知らされた。

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映画鑑賞1000作

5.0女性に観てもらいたい

2018年11月2日
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悲しい

知的

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野々原 ポコタ

3.0浦島太郎

2018年10月30日
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snowball

4.0白石監督×門脇麦

2018年10月30日
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白石監督×門脇麦を観たかった。
そして、それは最高だった。
当時の映画の現場の雰囲気がすごく伝わった。
今はどうなのかな?
白石監督これからも期待します。

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redister

3.5ぽっかり空いた穴に落ちる

2018年10月30日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

 門脇麦は存在感のある女優である。何を考えているのかわからない女、本当は何を考えているのか教えてほしいようなほしくないような、知りたいような知りたくないような女がいる。そういう女を演じるとピカイチだ。本作品の主人公はまさにそういう女で、自分でもよくわかっていないところにリアリティがある。
 めぐみは、何をしたいのかよくわからないままに生きている。若松孝二という圧倒的なバイタリティに引きづられるように毎日を過ごすが、自分がどうしたいのか、何が出来るのかは、闇の中だ。闇は心にぽっかり空いた穴を埋め尽くし、やがて現実ににじみ出て、めぐみを苦しめる。周囲の男たちの言葉によって小さな幸せを感じたり、または怒りに顫えたりしながら、彼女なりの精一杯の青春を生きていた。門脇麦の渾身の演技である。
 観ていてかなりしんどい映画だった。若い映画人がそれぞれに鬱屈を抱えつつ、殺人的なスケジュールをこなしていく。ときに飲みつぶれながら、ときに激しく議論しながら、それでも作品を作り続けるエネルギーが伝わってきて、観ている方も体力がいる。井浦新の若松孝二は映画監督というには少しスマートすぎる感があったが、反権力、反体制の人であり、感性の人であるという特徴はよく出ていたと思う。好演である。

 映画が終わって外に出ると、日曜日の正午すぎの新宿三丁目は、微妙に怪しい雰囲気である。休みの店や準備中の店、営業しているのかわからない店がそこかしこにあって、気だるそうに道を往く東南アジア系の観光客、急停車した車から降りて走り出す黒人、腕組みをしてこちらを睨む女装の人、大声で電話をしているチンピラなど、凡そ日曜日の午後らしくない人々が闊歩している。なかなかいい感じである。

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耶馬英彦
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