「吉積めぐみ助監督と若松孝二監督」止められるか、俺たちを えみさんの映画レビュー(感想・評価)
吉積めぐみ助監督と若松孝二監督
1970年代の映画監督と女性助監督
映画はこの女性助監督“めぐみさん”を中心に話が進んでいく。
映画を制作していくにあたり、この年代の現場は実に熱い。
映画の中で『映画の中で何をやったっていいんだ』というセリフが実に面白くて、いままで考えつかなかった思いが溢れてきた。
例えば「全裸監督」の村西とおるさんもそうなんだけど、作りたいものや出したいものに必ず制限がかかり、皆それに苦しむ姿や映画を取るために必死になってる姿が印象的だった。
それにしても、めぐみさんの最期は悲しかった…。
あの時代だと、人の死を知るのってあとになってからが多かったんだろうなぁ。
子供を育てながら監督をしてる方々っていまの時代にはいるだろうけど、あの時代は難しかっただろうし、背負いきれなかったのか…
父親のように可愛がってくださってた、若松監督に相談をすれば厳しくも受け入れてくれた予感がするが、映画の方向転換の時期だったから、誰にも相談出来なかったかったし…
堕ろすのも育てるのもどちらも選択できなかった結末だったのかな。
動き出したら止まらない姿や恐らくラストシーンは「あさま山荘への道程」の撮影へと繋がっていくのかと想像してしまう。
そして、タイムリーなのを見てしまったと思う
【若松孝二監督】についても調べたら、とあるニュースに繋がってしまった。
ニュースを読むと、足立正生さんが監督だ。
そしてもう1つ、この映画の音楽が曽我部恵一さん
革命とか政治とかが関係する「ビリーバーズ」でも音楽担当だった。
数々の偶然に驚いた。
映画界のつながりを感じた。
ちなみに私は藤原季節さんが出演していたので、観たのであって、そちら方面には興味はございません。