「熱量と女性と」止められるか、俺たちを ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
熱量と女性と
1969年の日本社会の熱量の強さが現在とは全然違っていて、当時は映画やテレビも今とは比べ物にならないほど気持ちの入った作品が多かったのではないか?と感じました。と同時に全く熱がこもっていなくて作家性の弱い現在の日本映画界を揶揄している様にも感じました。若松監督に捧げる作品の主人公がめぐみであることは、ピンク映画からスタートした所謂女性が居ないと成り立たなかった若松プロであれば当然の事だと思います。めぐみやピンク女優を表舞台に出したことで、作品から女性に対する敬意を感じ取る事ができました。邦画は女性が勇ましく描かれる事が少ないと感じていたので、勇ましい女性を男性監督が製作したところが私としてはもっとも評価できるところです。
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