轢き逃げ 最高の最悪な日のレビュー・感想・評価
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前半は良い。乱暴な運転がその後の展開を思わせてハラハラする。 脅迫...
前半は良い。乱暴な運転がその後の展開を思わせてハラハラする。
脅迫状はもうこれ親友のテルでしょうっていうくらい怪しい雰囲気出し過ぎ。
秀一は早々に逮捕されるが、実は本当の黒幕がいて
その後、事件の真相が被害者の父によって暴かれる、、かと思いきや
暴走する父。 見守る警察。
事故を起こさせようとして女性を店の前に呼び出して、
車の中でわざと携帯を落としても
相当の偶然が重ならないと事故は起こらないと思う。
店の前は人と車がすれ違える幅あるし。
たまたま上手くいってしまった。
これって罪になるの?
最後は教習所のビデオのよう。
被害者母がすごい人格者。
前半は良かったのに
轢き逃げをして周りにバレるんじゃないかってビクビクしてる所までは普通に良かったのに、後半から被害者のお父さんの暴走、親友の裏切り....etc ここって別に要らないんじゃないかな??普通のリアルな轢き逃げ犯の真相とか被害者の心情とかを描いた内容の方が良かったと思うよ.....??
どんでん返し的な、観てる人をびっくりさせようとか思わせてちょっとややこしい設定になってて後半から見る気が失せた
後、お父さんって勝手に人の家に入ってるよね(ガラスも割ってるし)あれはええんか(笑)あそこはノータッチなんか(笑)
なんか凄く期待してた映画だからこそ余計残念な気持ち ゔーん....
事件の後は悲しみしか残らない
水谷豊の映画監督第2作目。
初監督の前作『TAP THE LAST SHOW』がイマイチだったので、本作もさほど食指そそられず、今頃になって鑑賞。
大傑作!とか、非常に優れたとかではないが、前作よりかはずっと良かった。
ある地方都市。
大手建設会社勤務のエリート社員の宗一と、親友の輝。宗一は副社長の娘と結婚が決まっており、公私共に順風満帆だった。
ある日、結婚式の打ち合わせに遅れ、表通りではなく輝の知ってる脇道を行く事に。その脇道の喫茶店の前で…若い女性を轢いてしまう。
周りに人気も無く、誰も見てない事をいい事にその場を立ち去るが…、すぐに事件となり、2人は心身共に困憊していく。
前半は加害者側から。
勿論轢き逃げは犯罪。
映画って不思議なもんで、加害者を主人公にした場合、いつバレるのかいつ捕まるのか、感情移入とまでは言わないがハラハラスリルさせる時がある。
本作も然り。
2人も気が気ではない。起こしたその時から。
ニュースや新聞をチェック。人目も気にし、常々連絡を取り合う。
自首すべきか、このまま何も無かった事にするか。
こんな事で人生を終わりにしたくない。2人が選んだのは…。
そんな時2人に届いたある封筒。中には、写真の動物の目。これは、誰かが見ている、もしくは誰かが見ていた事を意味している…?
宗一は無事結婚式を挙げるも…、監視カメラに映った車の映像などからベテラン刑事の柳と新米刑事の前田にマークされ、宗一と輝はスピード逮捕。
前半で事件は解決してしまい、後半はどうなるのかと思ったら、後半は被害者遺族側から。
被害者の両親、時山とその妻の千鶴子。
悲しみに暮れる2人だが、特に父親は生前母親と比べて交流無かったようで、喪失感が大きい。
娘の遺品から日記帳を見つけた時山。それによると、喫茶店が休みの日、その喫茶店の前に居た娘。何故…?
また、娘の携帯が無くなっている。
無くした携帯を探しにたまたま喫茶店の前で跳ねられた…?
それとも、誰かと待ち合わせていた…?
何にせよ、そんな事で娘は死んだのか…?
何故、娘は死ななければならなかったのか。
時山は独自に娘の死の疑問を解明しようとする…。
水谷豊が監督(脚本)兼時山役。
庶民役でもやっぱりあの名物刑事。見事鮮やか!…ってほどではないが、周りの同情や協力あって、真相に辿り着く。
娘は、意図的に殺されたのだ…!
後半は被害者遺族の悲しみのドラマと並行しつつ、ヒューマン・サスペンスと思わぬ真犯人のミステリー仕立て。
しかしながら、ミステリーはちと期待外れ。序盤のある台詞や娘の友人のスマホ映像から何となくすぐ分かってしまう。
加害者ドラマ、被害者遺族ドラマ、サスペンス/ミステリー…一つの轢き逃げ事件をきっかけに交錯する運命を描いているが、一見巧みのようで、一体主軸はどれ…?
水谷豊の演出は相変わらずオールド・スタイル。
真犯人は突然のサイコパス! 理解出来ない憧れと妬みの入り交じり。
そして、時山の不法侵入はお咎めナシ。
ツッコミ所も多々。細かい所は気になるんじゃあ…?
加害者のような被害者のような宗一。ラスト、彼が妻に掛けた言葉、手紙の独白は悲痛。
真犯人も捕まり、亡くなってから初めて迎えた娘の誕生日。少しは安堵の気持ちでいられるかと思いきや、泣き崩れる。
各々、一つの事件の“轢き”起こした代償はあまりに大き過ぎた。
揃いも揃って…
全員演技が下手。教習所の事故DVDを見てるようだった。轢き逃げを扱ってるの、事件の裏にあるサイコパスを捕まえるのか中途半端。特にサイコパスの演技は酷いし、全体的に胸糞悪い。喫茶店の前に待たせておいて、轢き殺させるってどんな確率なんだ。。
水谷豊が…
自分を主人公に作ってしまったんだなぁ…
別の登場人物の誰か目線でその人を主人公に展開した方が…と思ってしまった。
老夫婦のセリフは白々しく感じてしまって両方とも全く響かなかった。要は面白くなかったと言う事です。
久しぶりに集中して観れた作品。
携帯がないことから友人たちをたくさん訪ね歩き、合コン相手の男を探すに至るまで、被害者の父親(水谷豊)が住居侵入?まで犯すところがいまいち謎だった。轢き逃げ犯が捕まっていないならまだしも、もう捕まってるのに何に駆り立てられたんだろう…。
娘が亡くなり、何かに集中していないとやるせないっていうことの表現・心情だったんだろうか。
輝に会ったときの「轢かれたとき、娘は生きていたんですか。教えてください」ってどういう意味だろう。殺されたあとに道路に置き去りにされたことを疑ったのかと思ったけど、男と会ってたことも分かってない段階だし…。
輝の計画もよく分からない。約束はドタキャン前提、秀一の困った顔を見るため同乗までするのに「あそこ(休みの喫茶店の前)に望がいてもいなくても良かった」って、どんな計画だよ。
と、分からない点は多々あるものの、私は結構好きです。評価低いようだけど。後半にかけて「なんか話が変わってきた…!?」とドキドキしたし。
加害者・秀一の親友・テルが実は轢き逃げ事件を仕組んでいたという真相...
加害者・秀一の親友・テルが実は轢き逃げ事件を仕組んでいたという真相は意外感があって驚いた。
ただ、テルがやったことは被害者の女性と喫茶店で待ち合わせの約束をしていたこと、秀一との待ち合わせに20分遅刻をしたことだけである。
テルのサイコパス演技は寒気がしたが、そこまで凶悪犯扱いしなくても・・・。
最後に秀一の新妻はどこまでもできた女性だと思った。
題名が最悪
最高の最悪ってなんの事言ってるの?
轢き逃げした事?サイコ野郎にハメられた事?
最悪なのは轢き逃げされた側だろうに、完全に作者は「轢き逃げ」という言葉を客を釣るための餌にしか思ってない事が最悪だ。
どの立場にも注がれる真摯な眼差し
WOWOWシネマ「W座からの招待状」で鑑賞。
加害者、被害者遺族の視点の切り替えが鮮やかでした。どの立場の描き方も公平かつ真摯な眼差しで見つめられており、水谷豊監督の演出手腕が見事だなと思いました。
前半は加害者側の焦燥が描かれ、いつ逮捕されるか分からないというスリルがありました。このままラストまで、逃げ切るか捕まるかの緊迫した加害者の様子が描かれるのかなぁ、と思いきや、あっさりと逮捕されてしまいました…。
ここから何を描いていくのか気になりながら観ていると、視点が被害者の父親に変わり、娘の死に疑問を感じて独自に調べていく父親の捜査劇が展開されました。物語の様相が変化し、ミステリーの風味が現れ、意外な真相が明かされたりと、さすが刑事ドラマや2時間サスペンスに多く出演している水谷監督らしいどんでん返しだなと思いました。
加害者の贖罪、遺族の悲しみ…。虚しい事件の真実により、元々一筋縄でいかない問題が、余計に痛みを伴って、突きつけられて来たように感じました。
壊れるのは一瞬。その後に待っているものは再生なのか、それともさらなる崩壊なのか…? だが、どれほど残酷な出来事が降り掛かろうと、生きていかなくてはならない…。
もしかすると、彼らに待っているのは、生き地獄なのかもしれない…。両者が、一生消えることの無い痛みを抱えたまま、何に光を見出だせば良いのか? ―心が重くなったところで、ラストシーンに救われたような気がしました。
――
番組ナビゲーターの小山薫堂と信濃八太郎のエピローグ・トークでも言及されていましたが、亡くなった娘の誕生日を祝った母親が泣き崩れるシーンに泣かされました。
それまで悲しみに暮れること無く過ごしている様子だったので、「娘が死んだのに、こんなもんなんかな?」と違和感を覚えてしまいましたが、誕生日を祝ったことで、もう永遠に歳を取ることがない娘の死を実感し、堪えていたものが決壊したのかもなと考えると、涙が止まりませんでした。
【余談】
真相を探るために、加害者の住居に不法侵入までした被害者の父親でしたが、おとがめ無しのような感じだったのが釈然としませんでした。結果的にそれが犯人再逮捕に繋がったから、不問とされたのでしょうか? だけど、あの特命係の変人警部なら、絶対に許さないだろうなぁ~(笑)
誰しも明日起こり得るかもしれない物語
学生のとき、父から『窮地に立った時に絶対逃げるな、男の真価が問われる』自分の座右の銘のひとつ。そんな自分が主人公に諭してあげたい強いインパクトに引き込まれる。岸部一徳さん、檀ふみさんの人生円熟の演技が30年も満たない若者の築き上げてきたものの崩壊を抱擁する演技が染みる。誰しも明日起こり得るかもしれない物語。
こころをこめて
被害者女性「望」の死は、はたして何によって
もたらされたものなのでしょう?
人生調子に乗ったヒトが少しの焦りから
乱暴な運転によって引き起こされたことに
よるものなのでしょうか?
それとも、誰しもが持つ “ 嫉妬心 ” の延長線上の
ひとつの結末だったのでしょうか?
さらにフレームを広げ、文明社会の犠牲に
過ぎなかったのでしょうか?
また、その怒りの矛先は誰に、どこに
向ければよいのでしょう?
本作『轢き逃げ 最高の最悪な日』は
水谷 豊 監督がフィクションを通して
スクリーンの外側の現実を打ち抜いて
鑑賞者に問いかけた社会派作品であり
そして警鐘作品でもあります。
本作が提示していたものは
被害者側にも、加害者側にも
一抹の「望」を与えていたのは確かです…
終盤、真相が明らかになっても
秀一が輝を許してしまうところなんか
「ブロマンスかよ!」
とわたしは思ってしまいましたが
母親と早苗の受け止め方は
「オンナはいつの時代も強いな!」と…
そんな男性陣と女性陣の対比の妙を感じました。
その中でも父親は真相を知るためだけに
自分の信念を忠実に
淡々と貫いたようにみえました。
水谷豊さんの控えめな演技は
観ていてチョット物足りなかったかな…
でも逆に、父親の娘に対する想いは
ヒシヒシと伝わりました。
中山麻聖さんの繊細な演技、良かったです!
『検察側の罪人』の酒向芳さんを彷彿とさせた
石田法嗣さんのサイコな演技サイコー!
小林涼子さん、檀 ふみさんたちは
ひたむきな女性の強さを見事に表現していました。
あと久し振りに悪役以外(笑)の
良い刑事役の岸部一徳さんにほっこりされました!
あんな強い女性像、わたしはムリ!
せめてわたしのできることと言ったら
日々、〈こころをこめて〉ハンドルを握り
安全運転に心掛けることぐらいですね…
最近わたしの安全運転法はズバリ!
《『運び屋』のサントラを聴く》コレです!
でも今日からは手嶌 葵さんの新譜にキマリです!!
…こんな書き込みをしている最中にも
また、ヒトが車に跳ねられる事故のニュースが…
本作を観賞したわたしたちだけでも
せめて…安全運転を心掛けましょう!!!
自動ブレーキ、自動運転の技術が進んでも
結局それを扱うわれわれ人間の〈こころ〉が
一番の拠り所であるのは変わりません…
サスペンス色もあり。加害者と遺族、それぞれの人生の行方。
【賛否両論チェック】
賛:轢き逃げ事件の加害者も被害者遺族、それぞれの視点からの物語が描かれ、それぞれの人間ドラマに考えさせられる部分が多い。意外なサスペンス要素も魅力。
否:セリフの言い回しが結構小説チックで、あまり現実感がないのが気になるところ。展開もかなり静かに進んでいくので、気をつけないと眠くなってしまいそう。
前半は結婚直前に轢き逃げ事件を起こしてしまった青年と友人が、その罪と葛藤しながらも己の身を優先し、立ち直らんとしていく様に、人間の持つ浅ましさやある種の強かさをも感じさせるようです。
後半は対照的に、最愛の娘を心ない事件で失い、その真実を求めて少しずつ暴走していく姿が、非常に切なく描かれていくのが印象に残ります。
そして特筆すべきは、最後に明らかになる事件の意外な真相です。一見裏のない事件に思えた轢き逃げに、思いも寄らない真実が待ち受けているのには、驚かされます。
セリフの言い回しなんかが小説チックで、あまり現実味はありませんが、人間ドラマもサスペンスも感じられる、そんな作品に仕上がっています。
真の友人とはを考えさせられる作品
水谷豊監督・脚本 第2作
序盤が単調だが、途中からストーリーが動き始める。ただ、親友と思っていた人物の真の姿は観ていて辛かった。テーマが重く余り好みではないかな。
水谷さんは誰もが認める日本の演者としての第一人者で、酸いも甘いも経験しておられるからこういうテーマを選ばれているのかもしれませんが、次回作は人間性肯定の深みある映画を作って頂けないかな。初監督作品も面白かったが、陰のある作品であったし。
勝手な想いを書きましたが、ご容赦頂きたい。
<2019年5月11日 劇場にて鑑賞>
じっくりと丁寧に作られた作品
一人娘を轢き逃げされた遺族側と、轢き逃げという犯罪を犯してしまった加害者側、その心の葛藤がとても丁寧に、緊迫感を漂わせて描かれています。皆さんのレビューの☆印が少ないのが残念です。脚本、監督、主演と多才な水谷さんの力作はとても満足でした。もしかしたら、水谷さんはこれから日本のクリント・イーストウッドになるのかな。
水谷豊さんの演技、脚本家、監督としても実に深い
非常に感動できたミステリー作品でした。
脚本もよく練られていました。
水谷豊さんをはじめ、岸部一徳さんら出演者の演技や演出も観る価値は大きい作品。
加害者から被害者の描写の起承転結も神戸を舞台に選んだ点も、水谷豊の哲学をよく現しています。
充分に相棒以上にこの映画を愉しめ、かつ考えさせてせられました。
水谷豊の監督、脚本による第3作目も楽しみにしてます。
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