ALONE アローンのレビュー・感想・評価
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オチは賛否両論か?
地雷を踏んだため52時間も砂漠のど真ん中で耐えなければならないという状況は、古くて新しい“ソリッド・シチュエーション”かもしれない。作品のほぼ全てが「砂漠の中、かつ地雷の上」と極めて限定的なのは、舞台が電話ボックス一つという「フォーン・ブース」に通じるものがある。
精神的にも肉体的にも極限状態に置かれて消耗しきる主人公に、幻覚や猛獣、砂嵐など様々な試練が次から次へと襲いかかるので、シチュエーションは固定化されていても観ていて飽きない。特に父親との確執というトラウマを軸にした設定が物語に“ヒューマン・ドラマ”的な色合いを与えており、その意味で本作はスリラーやサスペンスの要素もはらみつつ、感動的な人間ドラマ作品に仕上がっていると思う。
とは言え、ある意味“衝撃のラスト”は賛否両論かもしれない。個人的にはこの終わり方には賛成できない。何故なら窮地に追い込まれた主人公の苦難をさんざん煽っておきながら、そのハシゴを外すような展開に思えるから。どうせなら片足を失いつつもかろうじて一命をとりとめて生還するというストーリーの方がリアルで良かったのではないか。
発想はおもしろい
砂漠の真ん中で地雷を踏んで動けない状況のままおよそ三日間生き延びる。そんな過酷な状況をどう描くのかと期待していましたが、ごちゃごちゃとしすぎていて、観ていてすこし疲れました。
カメラワークや場面転換で、動けない主人公の朦朧とした意識を表現しているのは、よかったです。幻覚や幻聴に加え、野生動物の恐怖、睡魔、空腹などによって極限の状態にまで追いこまれれば、ああした、とりとめのない思考になるのもうなずけます。
しかし、やはり、もう少しわかりやすく表現してくれていたらと、思わずにはいられませんでした。
逆に、オチはわかりやすすぎでしたし。
それにしても疑問なのが、軍の作戦のずさんさです。
退路も確保せずに兵士を送って暗殺を目論むなんて、作戦とも呼べない愚行でしかないのではないでしょうか。
そのあたりの脚本が練られていなかったのも、残念に思った要因のひとつです。
任務に失敗したのは、自分の心の弱さ。 恋人との関係を先に進めれない...
アーミー・ハマーかっこいい
跪坐きの意味の違い
地雷って爆発したら最期、全身吹き飛んで即死!くらいのイメージだった。
威力にも差はあるんだろうけど、ジワジワ苦しめるタイプだったのかな。嫌だなー絶対踏みたくない。
肉体的にも精神的にも極限の状況、序盤はマイクに自分の身を重ねてゾクゾクしていたんだけど、段々とイラつきが勝ってくる展開になってしまった。
ベルベル人のおじさんの話でオチが容易に想像できてしまうので、長々とフラッシュバックや幻覚の映像で引き延ばしにされるのがキツかった。
究極のワンシチュエーションで動くこともままならないので間を保たなければならないのは分かるけども。
その過去も若干わかり辛く感情移入しにくかった。
もう少し尺を縮めて、幻覚よりも現実的にサバイバルして欲しかった。
まあ自分の身に起こったら…と思うとそんなこと絶対言ってられないけれど。
こんなにボロボロになっても、アーミー・ハマーの青く透き通った瞳が綺麗なのがとても印象的な映画だった。
ベルベル人のおじさんが一々「マイク is マイケル」と呼んでいたのが笑えた。
ただ一人、ただ待つ
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