「取材する側のリアルな人間像」心に寄り添う。 キャベツ畑さんの映画レビュー(感想・評価)
取材する側のリアルな人間像
いやー、面白かったー!
予想以上に、すごく面白くて、けっこう寝不足気味だったので「寝ちゃうかも」と思っていたのだったが、寝る暇などなかった。
最初から惹き込まれて、飽きることなく、ずーっと、「次は、どんな人の口からどんな言葉が飛び出すのか?」と、スリリングな気持ちで観ていたら、急にエンドロールが流れ始めて、「え、まさかもう終わり? まだまだずっと観ていたいのにー!」と思ってしまった。
ドキュメンタリー映画ならではの、「ナマの人間像が見られる」というのが大きかったが、それは取材対象についてのみではなかった。
驚きだったのは、この映画が、単に「いじめから子供を守ろうネットワークや、不登校児支援スクールのネバー・マインドや、障害児支援のユー・アー・エンゼル運動や、自殺を減らそうキャンペーンなど、幸福の科学のNPO型の活動を紹介したもの」にとどまらず、というか、それ以上に、「それを取材する若者たちの成長物語」だった点だ。
本当にリアルに、絶対にあってはならない致命的な事件なども起きてしまったり、取材する側の人間像が赤裸々に映し出されて、目が離せなかった。
確か、そういう「幸福の科学のNPO型の活動を紹介したドキュメンタリー映画」として告知されていたと思うし、だから、「感動して泣いたりするのかな」と思いながら観に行ったのだったが、そしてそういう面ももちろんあったのだが、それ以上に、この本当にドキュメンタリーな感じの面白さが際立っていた。
そして、やはり、障害を持つお子さんをお持ちの親御さんが口々に言われる、「この子のおかげで、こちらのほうが、たくさんのものを与えられている」という趣旨の言葉は、本当に悟りの言葉で、心に深く感じ入るものがあった。
主題歌もいい。