「インスタ映え」チワワちゃん puccinoさんの映画レビュー(感想・評価)
インスタ映え
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まるで他人のインスタグラムを長時間見せつけられたような画面の連続。
若いエネルギーと感情が入り乱れたバカ騒ぎが終始流れていく。
インスタの画面は華やかだけど、そこには映っていない本当の真実が明かされていくような感じ。
今の自分をSNSで他人にアピールしても新鮮で楽しい期間はほんの一瞬でしかなく
あっという間に忘れられ記憶にも残らない。
人の記憶も感情も時間の経過とともにどんどん変化していく。
結局ヨシダにとってのチワワもその程度の存在だったんだ。
この映画もそんな感じがする。
それにしても成田凌のあのシーンはよくもあそこまで醜態をさらけ出せるなと感心しつつ、
同じ男としてあんな状況は経験したことはないけれど、情けないというか惨めというか最悪というか。
こんなシーン観たくはないのだけれど正直スクリーンから目を離すことができなかった。
全体を通してこのシーンだけが一番人間臭い。これがこの映画の答えなのか。
門脇麦のあの表情といいこの二人の演技力に感心してしまいました。
また浅野忠信と松本穂香のシーンはこの映画の雰囲気と流れからしてかなり違和感があった。
無くても良かったような。でもこの二人のシーンがなかったらこの作品自体の印象が
かなり物足りないものになっている、ような気もしました。
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