「【エヴァ・グリーンの蠱惑的な魅力溢れるサスペンス・ミステリー作品の佳品】」告白小説、その結末 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【エヴァ・グリーンの蠱惑的な魅力溢れるサスペンス・ミステリー作品の佳品】
エマニュエル・セニエを完全に脇役にしたエヴァ・グリーンの蠱惑的な魅力溢れる佳品。
デルフィーヌ・デリュー(エマニュエル・セニエ:今作監督の、ロマン・ポランスキー監督の現在の奥さんですね・・)は売れっ子女流作家。
新作の構想も進まないデルフィーヌはサイン会を早々に切り上げ、出版会の会場で出会った”熱狂的なファン”だという美しい女性に会う。意気投合した二人。デルフィーヌが本にサインをしようと名前を尋ねると、その女性はエル(Elle)と名乗る・・。”Elle ” :フランス語で”彼女”・・・。
デルフィーヌの家には、彼女を非難する匿名の手紙の文面。その内容は彼女と亡くなった母親とのつらい記憶を蘇らせる。
電話番号を教えていない筈のエルから電話が入るが、会って話をするとエルの機智に富んだ会話に引き込まれていくデルフィーヌ。
スランプが続くデルフィーヌ。そんなある日、エルが彼女の向かいのマンションに越してくる。そして、エルの誕生日会に呼ばれるが、デルフィーヌ以外誰も来ない・・。
(何だか、不穏な空気が凄いのだけれど・・)
デルフィーヌの公私を支えるような立場になっていくエル。
家主から、急遽立ち退きを迫られたというエルは、デルフィーヌと同居することに・・。もはや、エルなしではいられないデルフィーヌ。徐々に、デルフィーヌの私生活に入り込んでくるエル。
そして、徐々に精神の均衡が破綻している様を見せ始めるエル・・。
(怖い、怖い、エル綺麗・・デモ怖い・・。脳内リフレイン・・。)
エヴァ・グリーン演じるエル(Elle)の、美しいが多くの謎を身に纏うエレガンスな姿、特に吸い込まれそうな、瞳に魅了された。
彼女は一体何者だったのか。
色々な解釈ができるストーリーも、私は大変面白かった。
<2018年10月5日 劇場にて鑑賞(セカンド上映)>