デンジャラス・プリズン 牢獄の処刑人のレビュー・感想・評価
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娘のコアラ
拳で車を破壊する凶暴性と女房に浮気されて気持ちの整理がつかないながらも和解する優しさ、真っ当に生活する選択により貧乏暮らしから抜け出せない、早い段階で運び屋を職業にしていたら、銃撃戦に参戦しなければ、そんなツッコミどころがありながら端折れそうな場面まで丁寧に描く、だからこそ少しの長尺と物語の焦点が掴めない中盤位まで、皆んなが大好きS・クレイグ・ザラーの無駄に感じる無駄な部分が楽しくも癖になる、残酷な暴力描写をハッキリと痛々しい反面で不謹慎ながらも可笑しくなる!?
ドン・ジョンソンとウド・キアーの地味な悪役感に無駄遣いながらの効果覿面、最後はハッピーエンドながらのバッドエンドなのに気分は爽快、レフン監督作『ブロンソン』でのトム・ハーディが想起されながらヴィンス・ヴォーンには理性がある、タランティーノが引退しても俺たちにはザラーがいるから一安心、の筈。。。
この監督の語り口にはまった。
「トマホーク ガンマンVS食人族」があまりに面白かったので鑑賞。相変わらずストーリー展開はスローペースながらもそのストーリーテリングのうまさに今回も魅了された。本作が退屈と感じる人にはこの監督の語り口は合わないだろう。
ガソリンスタンドでコーヒーを飲むときにいつもクリームの容器に行き当たらない話をしてこの世は不公平だと話す主人公。この監督独特の間の抜けた会話劇は今回も顕在だ。
そして主人公を演じたビンス・ボーン、冒頭から妻の浮気の腹いせに素手で妻の車を破壊するシーン、相当危険な人間とわかる。「ムーンライトドライブ」でもサイコキラーの役が光った彼には今回の役はうってつけだった。
「トマホーク」と比べるとゴアシーンは作り物感丸出しだったけど、クライマックスの怒涛の展開は「トマホーク」同様凄かった。
久々に次回作が楽しみな監督が現れた。
北斗の拳?
タイトルなし
あまりにも途中からバイオレンス過ぎて笑える。うつ伏せの顔を踏み潰して殺すって、映像もグロ過ぎる。身重の妻を人質に捉えられ、一生出られず、子供の顔を見ることは無い、生きて出られないことを悟りながら、極悪、劣悪な牢獄の中で人質に取るギャング、それにつるむ刑務官を無骨に素手で殴り殺しまくる。ビンス・ボーンはこれまで弱い悪役のイメージしかなかったが、そのストイックな表情、ラスト妻の無事を確認し、安堵し、もう声を聞くこともできない無念な表情、ドン・ジョンソン演じる所長に殺されることをわかりつつ、両手を上げ、死を迎える表情、素晴らしかった。
sクレイグザラー節炸裂
パッと見ヴィンス・ヴォーンに見えなかった(笑)
主人公ブラッドリー(ヴィンス・ヴォーン)は、最近妻(ジェニファー・カーペンター)とはあまり上手く行っていない。
しかし、愛する妻のためにもう一儲けしようと、友人(売人)の元で働くことになるが、結局 ブラッドリーの勘が当たる形となり取り引きは失敗に終わり、ブラッドリーも逮捕されてしまう。
まず、笑ったのが…序盤の妻との口論(っとまでは行かないか…)の後に、怒りのやり場として選んだ 車をボコるシーンが笑えた!いや、凄いでしょ(笑)。
無表情だし、まるで破壊マシーンの様な動きで、コイツの馬鹿力と 単細胞ぶりが垣間見える。
警察に逮捕され、刑務所に収監されてからが この作品の見せ所でしょうか。
馬鹿力でバキバキ行く所なんて「うおぉ〜痛ったそうぉぉ!」って感じです(笑)。
顔面スリスリ(ズリズリ)も笑えました。
特にこれと言った捻りが有る訳でもなく、スルスルと話は進んで行くけれど、最後は“コアラ”達の安全を確認し、全てを達成した様な表情は良かったです。
それと、ドン・ジョンソン久し振りに見た感じ(笑)「マイマミ・バイス」懐かしいな〜内容覚えてないけど…。
すごくよかった
タフな男には常に憧れがあるのだが、いくらタフでもきついものはきつい。しかしそんなきつい場面でこそタフさ加減が試され、主人公は極めてタフだった。ストイックな演出もすごくよくて、それでいて滅茶苦茶なアクションもストイックだからこそ極めて凄いと思った。クライマックスの素手ゴロもよかったが、前半のヨットハーバーの銃撃戦の表現もすごく好きだ。
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