「静かで真面目でお洒落な恋物語」九月の恋と出会うまで mittyさんの映画レビュー(感想・評価)
静かで真面目でお洒落な恋物語
未来の世界から彼女に伝言を伝え、彼女の命を救う話で、時空を超えるラブストーリー・・・ですが、SFの部分はこじんまりとしたもので、時を超えてタイムスリップするというようなこともありません。
ストーリーは淡々と進み、これといったクライマックスのような大きな出来事もありませんが、映画の雰囲気はいい感じでした。主演の二人がナチュラルでよかったです。イングリッシュガーデンのような庭付きのマンションも女子が憧れるようなオシャレで素敵な空間でした。
不器用な小説家を目指す主人公、平野(高橋一生)に好感が持てます。一歩間違うと、変わり者のキモい人になりそうなのに、高橋一生が演じると、一途な想いがじんわり伝わってきて、ボサボサ頭もサマになってました。タイムワープ物を見るたび、悩まされる「タイムパラドックス」の観念。これがわかりやすく説明されていて納得。
ケチ
ケチで結構です
ケチ
ケチでいいです
と二人が言い合うところがよかったです。(やりとりが少しくどかったけど)
ラストは強く抱きしめ合うだけでもよかったかな・・・
1年後の平野が、「ひとめぼれでした」などと告白し、恋に積極的になっていて人が変わったような??(壁から彼女への伝言を無事に実行し、想いはますます強くなりテンションが上がっていたと見たが)
「余命あと何日」などという、死が近づいているようなラブストーリーは、すごく苦手なのですが、これはハッピーエンドでよかったです。(^^)
主題歌もよかったです。
物語が僕を拒んだって、誰かが運命を定めたって・・・♪
映画を観た夜、「アレクサ、andropの『koi』をかけて」と思わず言ってしまいました。