「弱い主人公のコメディアクション」カンフー・マフィア つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
弱い主人公のコメディアクション
マレーシア発のアクションコメディ。冒頭のアクションシーンだけで笑える迷作を予感させるには十分だったが、終盤まで観ているコッチのテンションが維持できず、途中から少々飽きてしまったのは残念。
まず、アクション作品でありながら主人公が弱いというのはかなり斬新だが、最初から最後までずっと弱いせいで、勝利の高揚感のようなものが薄く、爽快感がない。
次にコメディ部分は、主にシュールとパロディで成り立っていたけれど、爆発的に笑えるわけでもなく力不足。
最後にストーリーは、かなり凝ったハイスピード展開をみせるものだったが、ちょっと早すぎてコッチの心のゆとりまで奪われてしまった。
シーンごとには面白かったと断言できるだけに、全体のバランスと主人公の活躍不足で残念な作品に感じてしまうのはもったいなかった。
とりあえず、面白くなるかは別にして、妄想力と少しの勇気と美人の妹がいれば主人公は務まると学べたことだけは評価したい。
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