「1990年にタイムトリップ」劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
1990年にタイムトリップ
アニメ劇場版4作目。
話はウン十年経っても相変わらずのシティハンター。
銃弾の嵐でも、獠や海坊主にはまったく当たらないとか。
槇村(兄)の死去年がしっかり墓に刻まれてるのに(漫画では1985年、アニメでは1987年)、バスタ新宿やTOHOシネマズが出てきて、ハンマーに「2019年」と表示されていて、香(の幼馴染)が26歳とか。
その辺のいい加減さも含めて、ちゃんとシティーハンター。
爆発炎上などのエフェクト類が、さりげなく質が高かったのもシティーハンター(橋本敬史さんすごい)。
変わらない神谷明さん、玄田哲章さんの声はすげえと思いつつ、 伊倉一恵さんと麻上洋子(現・一龍斎春水)さんの声に少々老化を感じて、そこは少し残念ではあったけれども。
とにかく本作を傑作たらしめているのは、旧作のリスペクト再現具合がすごいことと、音楽。
作中で「City Hunter~愛よ消えないで~」「Angel Night〜天使のいる場所〜」「ゴーゴーヘブン」「Get Wild」「STILL LOVE HER (失われた風景)」など、名曲がずらり。 カバーバージョンの「キャッツアイ」もあったし。
一瞬で「ここは1987~1990年の新宿だよ!」とタイムトリップさせてくれます。
個人的に一番ぐっと来たのは、喫茶「CAT'S EYE」のカウンター下の設定が生きてたこと。
それとエンディングには、旧作の名シーンが使われていて、そこが音楽と合わさって感涙ものでした。
とはいえ、ファン向けムービー。
お約束が満載です。
再放送や電子書籍で親しんだ方ならともかく、初見の若い世代に通じるかは微妙ではあります。
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