「より美談にしようとするのはやめよう」今日も嫌がらせ弁当 りりまるさんの映画レビュー(感想・評価)
より美談にしようとするのはやめよう
う〜ん!ネタバレは嫌なのだけど、最後の病院を抜け出して…っていう展開が大嫌い!ああいうのを美談に仕立て上げるのは果たしてどうなんだろう?病院を抜け出さないとだめなの?感動出来ないの??
ラストの弁当はすごかったし、三年間作り続ける事には本当に尊敬する。でも、シングルで自分が死んだら子供は親がいなくなってしまう事をもっと考えて欲しかった。
口を聞いてくれない娘と取るコミュニケーションの手段として弁当を使うというのはおもしろかったです。
それが子供に伝わるまでに三年ほどかかってしまったけれど、子育てって時間がかかるものなのかなと思いました。同じ反抗期の子供を育てている人には、ここまで親近感を感じる映画はないと思います。
母親はブログをやっていて、双葉のクラスメイトも周知のようでしたが、それはどうなんだろう。ブログに載せたい母親の気持ちはよく分かりますが、よけい娘が離れていきそう。失恋した翌日に「無駄なことはない」なんて嫌でたまんないなぁと。友達にも「何かあったの?」と聞かれるだろうし、この弁当もブログに載せるんでしょ?と思いました。
ラストのシーンは、船に乗った双葉と母の別れは…「あれ、見える設定なの無理じゃない?」と思いました。
だって、篠原涼子のすぐ後ろからの船を写した映像ありましたが、すっごい距離で全く持って見えない…。
あとは、ブログ読者のシングルファザーがリアリティなかったのが残念。
最初に作ったキャラ弁がよれておばけみたいになったのを見てお友達の大半が泣いてましたが、普通泣かない。泣くとしたら本人、お友達は「おばけ、汚い」などの非難を言うのが正当な反応だと思いました。
子供がこっそり弁当を捨ててたのを親も先生も気づかなかったのにも引っかかりました。お弁当食べなかったら、不機嫌になったり何かしら出てくるんじゃないかな…。
大筋はいいと思います。篠原涼子きれい過ぎますが、芳根京子と共に親子バトル繰り広げて好演していました。
双葉の特に何もトラブルないけど、もやもやする〜というのもすごく伝わって来てよかったです。