「八丈島も東京です。浦安は千葉です。」今日も嫌がらせ弁当 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)
八丈島も東京です。浦安は千葉です。
僕の母も高校3年間毎日欠かさずにお弁当を作ってくれました。
本人は料理が嫌いだとか作るのが面倒臭いだとか文句を言っていましたが、毎回お弁当の写真を撮ることをモチベーションにしています。
流石にキャラ弁というわけではありませんが、僕のために栄養面など色々考えて作ってくれていたのは間違いありません。
幸い僕は反抗期は無いに等しかったのですが、親に無断で部屋に入られたり、勝手なことをされると心の中でイライラします。
でも、この映画を観て、改めて母親へ感謝しなければなぁと。
そんなこともあり、母にも娘にも共感できる、素敵な映画です。
正直期待以上です。
本当はそんなことなくても、親を前にするとウザいと思ってしまう。
上手くコミュニケーションが取れない。
そこで母親が選んだのが、お弁当でした。
キャラ弁で嫌がらせと言いながらも、子供への愛の現れで、ひとつの会話の手段だったんですね。
東京の父子のパートもあって良かったです。
子供の面倒臭いけれど、可愛らしい感じがよく作られていました。
この作品も実話が基ということで、あっさり失恋したり、就活に落ちたりとリアリティがありました。
基の実話が少し前だからだと思いましたが、少し前の芸人がわざわざ声で出てくるのは無駄な気がしました。
また、双葉の友達の女子高生がやたらと「〜じゃね」と言っているのは違和感がありましたが。
最後のお弁当はすごい感動しましたね。
母だけ切り取って食べる時の双葉の顔が忘れられません。
篠原涼子さんと芳根京子さんの演技が上手くて、役にぴったりだったのも、この映画の高評価に繋がりました。
八丈島の自然が綺麗で行ってみたくなりました。
実は双葉と同年代なので、残りのお弁当も愛情噛みしめながら食べようと思います。