「トレイラーとは後を追う意味なのに、映画では前に見られるという謎」ヴィクター・クロウリー 史上最凶の怪人 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
トレイラーとは後を追う意味なのに、映画では前に見られるという謎
冒頭は1964年に起こった殺人事件。ヴィクター伝説はそれから50年以上も続いていたことがわかる一幕だ。女性にプロポーズするというシーンですらコミカルな演出にこだわりを感じられる。どことなく『スクリーム』路線。
TVのサブリナショーで2007年に起こった大量殺戮事件の生き残りであるアンドリュー・ヤン(パリー・シェン、シャンチー似)がゲストトーク。実はこの二人は元夫婦。異様な人間関係も見どころの一つか?また、映画監督のクロエがヤンの自伝「I,Suvivor」のサイン会で映画出演を交渉しようとするが、あっけなく逃げられる。ヤンとマネージャー、そしてサブリナたちはドキュメンタリー番組撮影のために自家用飛行機で事件のあったハニー・アイランドへと向かい、クロエと恋人アレックスそしてクロエの親友ローズもまた独自で現地ガイドのディロンを雇ってハニー島沼地へと向かう。しかし、ヤンたちの飛行機が沼地で墜落するという事故に・・・
パッツィー・クラインの伝説、10-1、10-2という俗語等々のウンチクも聞けるし、バカバカしさ満開。下ネタ多数、スプラッター強烈、見たこともないグロ殺戮、とにかく笑えるし、おぞましいし、ぶっ飛んだホラー作品であることは間違いない。役者の演技がイマイチだけど、ヴィクター・クロウリーの造形や恐怖度は凄いものがある。中心となるのは飛行機内と沼地ではあるけど、これも斬新なシチュエーション。くだらないけど大満足・・・不思議な感覚に陥った。
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