劇場公開日 2018年10月6日

  • 予告編を見る

「漣さんの表情が頭から離れない」教誨師 fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5漣さんの表情が頭から離れない

2019年4月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

漣さんの最後の主演作という情報だけで観ました。

教誨師になってまだ半年という設定。
6人の死刑囚と向き合い、話に耳を傾け、心を安らげるはずが。
教誨師より死刑囚方が何枚も上手で。
その発言に喜怒哀楽する表情が、さすが「300の顔を持つ男」の漣さんです。

8割以上が面会室を舞台にしているのも興味深い。
限られた空間や時間の中で、話が進んでいくので。
教誨師と死刑囚の会話で、どんな罪を犯したのかなどを想像していくだけなのが、シンプル。
6人の死刑囚役の俳優さんたちが、実に個性的で渋い。
音楽もほとんどない。そういうのは最近少ないかも。

神の御心をもってして、人間は変われるのだろうか。
いやきっと変わることはできなくても、安らかな心を保てるよう。
一生懸命接しているのが、何とも複雑な気持ち。

ラストも「??!!」でびっくり。
いろんな場面での漣さんの表情が、頭から離れない作品でした。

ゆき@おうちの中の人