ゴーストマスク 傷のレビュー・感想・評価
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夜市で美味いもん食べたい
それぞれ趣向は違えど、全員重いしちょっと頭おかしい。
韓国へ飛んだ姉を探しに渡韓した美優を中心に置き、ハナとヒョシンとの出会いから関係性が紐解かれる物語。
姉の居所は早々に予想できてしまうけど、自らけしかけておいて勝手に病んでいく彼女のキャラクターが弱く、さてこれをどう結ぶのかと気になりながら観ていた。
過去に何があったのか、一番気になるそれの見せ方が非常にダサくて少しがっかりした。
場面転換のたびにスクリーンが青や赤の無地で満たされる演出も面白いけどこれまた絶妙にダサめ。
感情や興奮の状態に合わせた色の変化は興味深いのに、特に後半で多用しすぎて辟易とするし、パッと出てくる方がスタイリッシュなのでは…などと考えてしまう。
回想もあんなに長くしないで、細切れにしていたるところに貼り付けた方がリズミカルになるのに。まあ完全に私個人の好みでしかないけれども。
後半の急激な方向転換に驚く。
痛みが無い、感覚が無いという新しい恐怖。
ベロベロの頬肉がまあ美味しそうなこと。激安の焼肉になるね!
ちょっと無茶すぎる街中の殺戮もとんでもない体力も好き。
そして判明する予想外の執着。一言で一気に高まる。
みんなしがみつく場所が違っただけなのね。本当は許したかったのかな。愛し合いたかったのかな。
ただ、恨み嫉みと愛し恋しの描写はもっと欲しいところ。
怒りにしても依存にしても唐突感が強い。
それを「わからない恐怖」として楽しめるわけではなく、まあ説明されれば気持ちも分かるな…という中途半端な納得感があるのでなかなか振り切れない。
真っ白なワンピースや真っ白な部屋が印象的。
あんな部屋に住みたいな。
ハナオンニがとにかく綺麗で綺麗で、姉妹の狂気に隠れて分かりにくいけどナチュラルに歪んでいるのが好き。
口裂け女のビジュアルも良かった。
ホラーじゃなかった!
ポスター見てもっと怖いのかなと思ったけど、とても面白いドラマだった。
人間のえぐい嫉妬や哀しさみたいなものを、うまく口裂け女にからめてて、最後は切なかった。
韓国のメインのイ・ユハさん?かな。めちゃめちゃキレイ!これからもどんどん出てほしい。
そして日本の茜ゆりかさんと広澤草さんの韓国語の堪能さ。すごい。広澤さんに至っては途中まで韓国人なんだなと思わせるレベル。
これがなくては成立しなかっただろうからナイスキャスティング。
羨望と嫉妬と恨みと不安
幼い頃、父親の再婚で離れて暮らすことになった姉妹の姉が消息不明となり、留学と兼ねて韓国に捜索にやって来た妹の話。
話が進んで行くまでちょっと判り難いけど、再婚相手の意向で引き取られたのは妹だけとはいえ交流はあった様子で、更にそこから妹が生まれ3人姉妹という設定で、次女が以前長女から受け取ったハガキを頼りに韓国で捜索するというストーリー。
人物設定でぼやかしていたり引っかけていたりはあるものの、かなり早い段階で読めるところもあり、どうなって行くのかと思っていたが、やはりそう来たかという感じに。
しかしながらそこからの急展開で強烈に引き込まれ、ラスト付近では最早苦笑ものレベルの流れも受け入れている自分がいた。
荒い部分も結構あるけれど、このドロドロ感やグロさはかなり好みだったし、やり切れなさが堪らなかった。
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