ねことじいちゃんのレビュー・感想・評価
全4件を表示
タミちゃんとトメさん 寂しいのはアンタだけじゃない
ロケ地は佐久島。愛知県。
志の輔さんの「大河への道」観賞記念に観てみた。
じいちゃん先生の大吉さん、亡くなった奥さんのよしこ役は田中裕子。タマはよしこが拾った子猫だった。息子役は山中崇。島でひとり暮らしの父親を案じて、東京でもタマは飼えるから一緒に暮らそうと言う。
巌さん(小林薫)は釣りが好きなご隠居さん。大吉さんの盟友。猫たちは巌さんが好き。巌さんは猫嫌い。歩いてるだけで猫がぞろぞろついてくる。
私は猫が嫌いだ。下田の堤防で釣りをしていた。駅前の東急ストアで釣りエサにと買った九州産のキビナゴ(黍名子)。あれ?ないなと思ったら、茶トラの猫が遠ざかっていくところだった。次の瞬間、キビナゴのパックを咥えて振り向いた猫と目が合った。ニャッと笑って「悪いね」と言ったような気がした。
追いかける気が失せた。
猫は人をみる。
巌さんから貰ったすずめ鯛のチラシ寿司。鱗、ハラワタ取って、トゲヌキで小骨を抜く。大変だ。
土鍋で炊く豆ごはん。うまそげ。
私は豆ごはんは好きだが、マメではない。冷凍枝豆を入れて炊飯器で炊いちゃう。そんな手抜きで旨いかって? それが、結構イケるんだよ。
柄本佑。若いの~
島に交代で赴任してくる若い医者ですな。できれば、診てもらいたくない。
島に来てカフェを開業した美智子さん。鯛のカルパッチョお見事。レンコダイ。
柴咲コウ素敵。
郵便配達の聡。大吉さんの教え子。美智子さんは聡とくっつきそうな感じ。
残念でしたね。佑君!
アニマルセラピーはお節介と言われるし。
タマとミーちゃん。
巌さんとサチさん(銀粉蝶)。幼なじみの片想い同士。
三毛猫のミーちゃんはサチさんの猫だった。巌さんはサチさんが亡くなったあと、大吉さんに勧められても、ミーちゃんを引き取れない。思い出すから辛いんでしょうね。
若い高校生の二人。東京の大学に出ていった娘は片山友希。ふっくらしてる。彼氏は島で漁師を継いだ。
学校の体育館でのダンスホール。
ちょっと古すぎでしょ。
ミラーボール。
サタデーナイトフィーバーか。
巌さんの小林薫の白いハットと白の三つ揃え。サチさんの笑い声。
きのこご飯のおにぎりは美智子さんのバターが隠し味。
4ページで終わっている奥さんのレシピノート。レシピノートのメニューが増えてゆく。
新しい人をが島に入って来て、人々のオアシスになってゆく美智子さんのカフェ。
タミちゃんとトメちゃん。喧嘩するほど仲がいい。寂しいのはあんただけじゃないよ。この二人が人間では一番おもしろかった。
期待以上。人生と猫生を両方描いてくれています。
星が1つ少ないのは大吉さん役はもっと素朴な雰囲気の役者さんがよかったかな?志の輔さんは素朴とは少し違う魅力では?と。
でも、違和感は見ているうちに確実に薄まっていきましたし、それ以外は期待以上でした。
猫のタマさんと奥さんに先立たれた独居老人の大吉さんとの、さりげなくあたたかい日常と独居のリアルな情景と考えさせられる現実が描かれています。
タマさん目線の世界も十分堪能できます。
タマさんたち、猫の日常も臨場感ある映像で見られて楽しいですし可愛く感じます。
猫を家族にしている人なら、あるあるの場面や共感点沢山と思います。
周囲の島民達の喜怒哀楽もリアルに繊細に鋭く描かれていますが、根底に深い愛を感じます。
大吉さんと島民との関係も昔ながらのものでとても良好、特にイワオさんとは親友。
柴崎コウ演じる美しい女性が移住してきてカフェをオープン。
イワオさんの優しい機転もありますが、よそ者と閉鎖的にはならず、すぐに受け入れる島民。
島民達に新しい風が吹き出すきっかけになるカフェ。
イワオさんの初恋相手とのシーンも素敵です。
未だに大切に思い合っているその人が突然、、、。
イワオさんの落胆と初恋相手が飼っていたミーちゃんをどうするか。
イワオさんの猫の立場を考えた深さに感動します。
大吉さんもある日突然たおれ、都会に住む息子さんから、具体的に都会で同居しようと持ちかけられるけど。
みんなと一緒のあの島を出るなんて、大吉さんには無理なのです。
美しい海に囲まれた素敵な島。
日常が優しく温もりあって、猫たちにも優しくておおらかで。
猫ばかり出て来て、退屈な映画かなと心配しましたが、人生と猫生を描けている素敵な、ほっこりする映画です。
ねこ、ネコ、猫!
道端で猫を見かけたら「あっ猫!」と、言って追いかけちゃうような猫好きの方にオススメの映画です。
お昼寝猫、お散歩猫、木から落ちる猫、取っ組み合う猫、恋する猫。あらゆるシーン、あらゆる場所に色んな猫がいます。
島の風景も素晴らしく、佐久島に行ってみたくなりました。
登場人物はほぼ原作コミックの通りですが、エピソードはオリジナルがメインです。
映画になると、コミックのほのぼの感にシビアな現実が入ってきて、やっぱり猫と年寄りだけの暮らしじゃ心配だなあと、最後はちょっとシンミリしましたが、タマ(ベーコン)の可愛い姿に少し救われました。ベーコンは主演男優賞ですね。パンフレットも可愛いし、佐久島マップもついていて面白かったです。
全4件を表示