バーバラと心の巨人のレビュー・感想・評価
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もう、邦題がネタバレなんですけど、どうしたもんかねえ。
邦題みただけで、ラストは察しがついちゃうわけですよ。その巨人が現れた原因は知らないまでも、落としどころはきちんと想像通りの着地点に。
で、悩みが長すぎるし、めんどくさい。主人公のリトルソルジャーぶりがちょっとかっこいいと思わせてくれるだけでした。
僕は泣いた。
観て一週間経って、僕はとても好きな作品だけど、けっこうレビューが割れていて、自分はどんな見方をしていたのかなーと思って、書きたくなりました。
自分も実はバーバラに共感なんて全然出来ない。
だってバーバラは「普通」ではないから。(普通ってのが難しいですが、あくまでも作中の心境に対して)
そんな彼女の過度に振る舞う行動に全て理解をできるはずがなかった。
しかし、彼女が何かと本気で戦っていることは痛いほどわかった。
最後の最後まで巨人と戦う様は、まさに命を掛けた戦士じゃないか。
だから僕は、ただ
ひたすら、寄り添うこと
、見守ることしかできない映画だな、と。
終わってからは、そう、良かったじゃないか。君は勝ったんだよ、と言ってやりたかった。
皆にみてほしいなぁ
少女バーバラによる現実との向き合い方
最後は予想外に号泣してしまった
巨人と共に、バーバラの成長を見守っている気分になった作品だった
少女バーバラ(多分中学生ぐらい)には「巨人を倒す」という使命があり、近所に巨人をおびき寄せる罠を仕掛けては、監視している
そのせいか「気味の悪いオタク女」と言われて学校では嫌われてしまっている
でも、本当にバーバラは気味が悪い子なのだろうか
私は高校生や大学生の頃、現実世界で辛いことがあると、映画館へ行っていた
行っていたというより、逃げ込んでいたのかもしれない
その習慣は今でも変わらない
暗い劇場の中でスクリーンに映し出される世界に没頭し、時には笑い、時には涙を流して現実逃避をする
そして、スッキリすると、現実の世界に戻っていくのだ
私の場合は、映画館へ行くことが最善のの方法だけれど、現実の辛さを忘れさせてくれる方法は人それぞれ
この映画の主人公バーバラの場合は、それが「いつか巨人がやって来て町を破壊してしまう」という話を信じ込むことだった
その「いつか」がきた時のために、バーバラは巨人を捕獲する罠を作り、巨人を倒すために強くなろうとしていた
ゾーイ・サルダナ演じるスクールカウンセラーのモル先生と、転校生のソフィアは、バーバラのそんな現実逃避を知り、彼女を現実に引き戻そうとする
しかし、私たちも、現実逃避している最中に現実に戻れと言われたとしたら、
例えば映画を観ている途中で強制的に席を立たされても
全くスッキリせず、むしろ欲求不満になってしまうように
周りの人たちが強制的に「バーバラ戻っておいで」と言っても、いきなり目を覚ますことはできないし、むしろ逆効果だ
現実に戻るタイミングを決めることができるのはバーバラ自身であり
必ずどこかで、巨人と決着しなければならない
そして、最後にその時はやってきて、
巨人はバーバラにとても大切なことを教えてくれるのだ
その瞬間、私は号泣だった
どんな勇者でも、現実を避けることはできない
けれど、その時、バーバラは現実を受け入れられる程の勇気を十分備えていた
そして、バーバラは大人へと成長していく
バーバラの成長と、それを見守る巨人の関係も良かったけれど、彼女が困った時にはいつも側にいるモル先生とソフィアもすごく良かった
彼女たちの優しさに心が温かくなった
そして、最後の巨人がとてもかっこよかった
大切なことは、現実から逃げ続けてはいられないということであり、
誰もが、必ず心にいる巨人と戦わなければいけない時がやってくるのだ
バーバラと心の巨人
2018年89本目の劇場鑑賞。
風変わりな思春期の少女を主人公に、
人知れず巨人と戦い続ける彼女の心の痛みと再生をイマジネーション溢れるビジュアルとともに描き出す。
本作から「怪物はささやく」を彷彿させる。
一見可愛らしいポスタービジュアルだけど、
内容は少女が誰にも見えない巨人から町を守るために孤独な戦いを続ける。
邦題「バーバラと心の巨人」が既にネタバレなんで、
巨人の正体もわかってしまうのが残念である。
ウサギの耳と黒縁メガネが印象的な主人公バーバラを演じるマディソン・ウルフが、
とっても可愛らしい女優さんです。
バーバラの居場所でもある、
地下室の小部屋や海岸の秘密基地なんかは、
子供の頃を思い出してワクワクする。
巨人の正体はわかっていても、
ラストで彼女が抱えていた問題が明かされるシーン泣ける。
少女バーバラが巨人と闘う!
観賞後一週間位してから
わかる
思ってたのと違った。 絵本みたいな抽象的な表現と物語で理解が仕切れ...
謎が解けたら…
『パンズ・ラビリンス』にも似た切ないファンタジー
ロングアイランド在住の少女バーバラは常時ウサ耳カチューシャ着用のメガネっ子。彼女は自分たちが暮らす小さな町が巨人達に壊滅させられる危険を察知し、全く独自の方法で巨人達の好物、弱点、嗜好等を日々研究しているが、側から見ると奇行にしか見えない彼女の行動と言動に周囲の反応は冷たく、いじめっ子のテイラー達にからかわれている。いつものように巨人達の様子を監視していたバーバラに話しかけてきたのがイギリスからの転校生ソフィア。あからさまに警戒するバーバラだったが、ソフィアの服装センスが可愛いというだけで即意気投合。そんな折に学校に赴任してきた心理士モルは周囲とも家族とも打ち解けないバーバラを心配してなんとか打ち解けようとするが逆にバーバラに敬遠されてしまう。その頃大きな嵐が町に刻一刻と近づいていた・・・。
現実と地続きの幻想世界で戦うバーバラの抱える心の闇が胸を打つ『パンズ・ラビリンス』にも似た切ないダークファンタジー。バーバラを見守る心理士モルを演じているのがゾーイ・サルダナ。自身のフィルモグラフィにちょいちょい混ぜてくる地味なキャラを自然体で演じているのが印象的です。
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