「ラスト(推定)7分が最高な、切なファンタジー」バーバラと心の巨人 bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
ラスト(推定)7分が最高な、切なファンタジー
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ヤバイ。今日に限ってハンドタオル忘れた、と気づいた時には既に手遅れだった。。。
母親を死の病で失う恐怖から「自分自身が作り出した別の何か」、と戦っていた少女が、現実を受け入れて恐怖と向き合い、それを乗り越えて行く物語。
若しくは。
こじらせ少女が、地下室の室内テントでの寝起きを止め、上階居室のベッドに引っ越すまでの葛藤を、ファンタジー仕立てで描いた成長物語。
愛する母親の為、全てをかなぐり捨て、外見・外聞にとらわれず、価値の無いルールには従わず、権威にひるまず毅然とし、毎日を臨戦態勢で生きてるバーバラが素敵だ。たとえ、戦う相手は彼女の屈折したココロが作り出した幻影で、孤独に耐えられない弱さ(それは普通のことだとおもうけど)に萎れる夜が、あったとしても。
ファンドが老人をカモにするなんて言葉が、サラリと口から出て来るのだから幼女じゃない。それでも、母親の死は受け入れられない苦痛だったんですね。壮大な妄想世界を創り出すほどに。
切なさを感じさせてくれるファンタジーものが好きで、年甲斐も無い話だが、乙一のCalling you とか完全ツボ。荻原浩とか好き過ぎてヤバイ。その系統だよね、と期待してましたが、その上、行ってました。良かった、とっても。映画なら、臭わないしね。
しかし最近、水中シーン多くないですか?毎週似たような構図の画を見てる気がするよ。
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