パラレルワールド・ラブストーリーのレビュー・感想・評価
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原作は面白いんでしょう。
科学的部分への説明がはしょられすぎてて、
ただ単にご都合理論の超科学で話を作ったように感じてしまう。
おそらく、小説ではもっと深い科学的な考察がなされていて、
ある程度の説得力を読者に与えているんだと思いますが、
映画程度の説明では「ぼくのかんがえてすごいましん」
程度の、話の都合に合わせただけの理論になってしまっていて、
すごくチープに感じてしまった。
話の内容自体も、
そんなに複雑に感じないと言うか、
主人公が違和感を抱いている時点で
この映像が「違和感のある映像だ」とわかってしまい、
その上で整合性が取れるように解釈すれば全然複雑な話ではなく、
ただ単に時系列シャッフルしているに過ぎない。
正直、ただわかりにくくしているだけで、
話として優れているとは思えない。
ヒロイン役の人が、
終盤になって主人公の話にあわせてきたのが、
作中の記憶の改変が起こっているということを匂わせてはいるものの、
描写が少なくてそこが2重に解釈できるようになっているのさえあやふや。
と言うか、考察できないから楽しみも無い。
設定だけ凝っていて中身が無い、
新人漫画家みたいな映画になってしまっている。
でも、多分これは誰も悪くなくて、
原作はすごく名作なんだろうし、
監督や脚本も人もがんばったんだと思う。
悪いのは、映像不可能と言われるような作品を、
無理に映像化しようと企画した人間だと思う。
二度目は無いかな。
二度観をオススメしてる方が多いけど‥申し訳ありませんが、とてもそんな気は起こりませんです。
染谷さん以外はあまりお上手じゃないと思うし、染谷さんもあまり良い所が無かった。
これは原作への突っ込みですが、山手線と京浜東北線が平行して走っている区間があることを知らないと理解出来ない物語‥でも通学や通勤の時間帯だと、あんな空いてないのでは?多分ドアのガラスに顔が押し付けられていて、変な顔になってるのでは?とても恋が芽生える感じじゃないよ、きっと。
怖い
人の記憶が簡単に書き換えられる事になったら、怖いですね。自分の都合の良い事ばかりになりそうだけど、それでは世間との辻褄が合わなくなるだろうし・・。どれが本当の自分の記憶かもわからなくなってしまうだろうし。
2度3度といろいろな解釈ができる、スルメ映画
東野圭吾原作の映画化はすでに25作品もあり、2003年以降17年間で23本。実に年1~2本ペースで量産されている。本年はキムタクの「マスカレード・ホテル」に続いて、2作目になる。
2つの平行存在する世界(パラレルワールド)を行き交う男女3人の三角関係を解き明かしていくミステリーだ。
Kis-My-Ft2の玉森裕太が主人公の敦賀崇史を演じる。崇史には幼なじみで親友の三輪智彦(染谷将太)がいる。同じ科学者の道を選び、脳研究を行うバイテック社に共に就職した。
ある日、智彦(染谷将太)が紹介したいと連れてきた津野麻由子(吉岡里帆)は、崇史が学生時代、通学中の電車で密かに想いを寄せていた女性だった。
ところが、ある朝、崇史が目を覚ますと、麻由子は朝食を作っており、恋人として同棲していた。
夢の中で断片的に表れる異なる記憶と、実際の現実が交錯して、やがて混乱していく崇史。
1度目ですべてが分かる人は少ないのではないだろうか。実際、時系列に進まないので、1回目は脳内整理をしながら、"なるほどね"と納得はするものの、気になる謎のシーンがいくつも残ってしまう。
2度、3度と繰り返し観ることで、解釈や理解を変えることができる。噛めば噛むほど味が出てくるスルメのような作品。
タイトルに"パラレルワールド"と付いているが、普通のパラレルワールド作品はファンタジーが多く、夢のある妄想ストーリーだ。しかし本作は主人公から見て世界がパラレルなわけで、脳科学SFテイストで、言葉巧みに"略奪愛"を描いている。
下世話な見方をすれば、浮気を認めるか認めないか、罪悪感があるかないかのような、良くある独身者恋愛の話だったりもする。
当然、1度しか観なければ、主人公・崇史の目線で観ることになるが、実は麻由子目線で観ると、ひじょうに切ない物語に一変する。
冒頭での崇史セリフ、"どうしてキスするときはいつも悲しい顔をするの?"は、麻由子の心を切り裂くような残酷な言葉だ。
立場が変われば、麻由子は"ウソつき浮気女"だろうし、智彦は親友である崇史に、とても重要な秘密を託していたりもする。その真意は友情なのか、復讐なのか。
いろいろな解釈ができ、何が真実なのかはわからない。まさにスルメ映画なのだ。
(2019/5/31/ユナイテッドシネマ豊洲/シネスコ)
目がいい人ほど謎を解きやすい作品
原作を読んでから行きました。
玉森くんの演技がこれまで見たものより一皮むけていて、俳優さんと遜色ないほど自然でした。いろいろな意味で、ジャニオタ向けの映画ではありません。(笑)
メインキャスト3人以外で顔を知っている俳優さんは美村理江さんくらいでしたが、脇に実力者ばかりをそろえたキャスティングだなという印象です。
内容は原作と大きく変わったところもなく、かといって原作の一番外にもやがかかったような感覚はそのままで、純粋に楽しむことができました。
原作でやっていたらわざとらしさが出て成立していなかったであろう麻由子の髪型の謎(?)も見た後に考察する楽しさをくれました。
目がいい人の方が謎を解きやすい、というのは、過去と今の区別で画面にある加工をしてあるからです。これに気づかないから酷評している人ばかりなのかと思うほどです。これがなかったらこの作品は映画として成立しません。
目があまりよくない方は前の方で見るか眼鏡持参をおすすめします…
わざと難しく作ってあるように見えて、実はヒント満載だったんですね。
内容とリンクするように、私の感覚も事前に見ていた予告編と原作といま上映されている本編がごちゃ混ぜになっていて、補完されて一つの作品になるのでは、と思いました。
自分の持っている記憶について、改めて考えさせられました。
一回見ただけでは諦められない映画です。
また観に行きます。
わざと難しくしてるよね
面白くない訳ではないんだけど、これって、映画化しない方が良かったのではないでしょうか。東野圭吾 作品だし、きっと、原作は、面白いんじゃないかなぁ…と。でも、序盤から、時系列もバラバラだし、現実なのか、夢なのか、分からない。題材が、パラレルワールドだけに、分かりにくくしているのだろうけど、考えながら見なきゃいけない。ちょっと疲れました。後半、なんとなく、どれが真実なのか分かってきたら、すんなりといくんですけどね。でも、あの序盤で、考えることを辞めた人は、きっと、つまらないと思います。そういう私も、吉岡里帆の最期のセリフの意味が分かりませんでした。それから、親友がスリープしたのに、その現実を受け止められないからなのか、記憶を消した玉森くんも理解できませんでした。あなたが、こんなことしなければ、パラレルワールドなんかにならなかったって話ですよ。ま、それじゃ、この作品は生まれない訳ですけどね。これ楽しむためには、原作を読んだ方がいいかな…。でも、玉森くんの行動が理解できないんだったら、原作を読んでもダメかな…。どうなんですかね…。
東野圭吾ファンです。
原作読んだことあります。ストーリーの面白さと並行して、登場人物がみんな身勝手で嫌な感覚も残る作品(でも好きな作品です。)なので、映画化は正直不安しかなく、しかも上がってくるレビューに酷評が多くて観るの迷いました。
が、観てみると、全体としてはそこまでひどくはなかった。主人公がそういう男だしそういうストーリーだと分かっていたからかもしれないけど、あの複雑なストーリーをよくまとめてあると思いましたし、世界の切り替えもうまかったです。
玉森さん、最初のほうは崇史にしては爽やかすぎる印象だったけど、だんだんちゃんと黒くなっていってなかなか良かった。染谷さんはもちろん安定の良さ。キャスト聞いた時は、彼以外は正直どうなのか分からなかった。
でも、残念なのは、智彦と交際中の麻由子の気持ちがあまり描かれていないこと。最後の、電車で見てたことを告白するまで、嫌ってたのに襲われて崇史を好きになったのかと思ってしまう展開。原作だと、実は崇史に気持ちがあると分かる場面や苦しむ場面もあるし、智彦のことは愛情より尊敬だったのかなと分かるように描かれているので、ズルいなあと思いつつも共感できたのですが。そこは想像に任せるだけでなく、ちゃんと描かれていないといけなかったのでは。
ラブストーリーというより、、、
脳科学の話だと思います。東野圭吾の小説なのでもうちょっとエロチックで吉岡里帆ちゃんと玉森くんのラブシーンがあるのかと思ったら、ベッドシーンが1回しかなかったのが残念。
満足だがあと少し。
内容的には申し分ない。
今見ている世界がどっちかを考えながら見れてワクワクした。
また、個々の思いが伝わってきてグッときた。
ただ一点だけ、世界が変わる時があまりにも分かりずらく(強いていえば過去の記憶の境界線もわかりずらい)、整理に時間がかかり作品に浸れない瞬間があった。
玉森君ファンは見ない方がいいです
原作未読で、ストーリー展開に期待して観ました。
東野圭吾原作なので、ストーリー自体は期待通りかやや下回るくらいでしたし、染谷君の演技も良かったと思います。
ただですね、玉森君が吉岡里帆の部屋に押しかけるシーンがありましたが、あれ、レイプですよね?
主人公の性格がひどくストーカー気質だったのは100歩譲って我慢したんですが、部屋に押しかけて必死に抵抗するのを無理矢理押し倒して、その後吉岡里帆も受け入れてるって、、、。この展開は最悪です。
玉森君目当てに若い女性もたくさん観にきていました。明らかにエログロなR指定作品ならまだしも、若い女性もターゲットにしている作品であれはない。
濡れ場が激しいとか強引だ、ではないのです。
レイプです。犯罪です、あれは。
絶対に肯定してはいけないし、玉森君に演じさせてはいけない。
少女漫画にも強引な男性キャラはいますが、もっと丁寧に心理描写を描くし、読者もそもそもそういうテイストの作品として読むはずです。
すでに観てしまった女性には、あれを自分がブサイクな男にやられたらどうかと冷静に考え、あの部分だけは受け入れないで欲しい。
恋愛感情があれば良いという話ではないです。
期待して観ましたが、1つのシーンで制作陣の神経を疑う作品になっており残念でした。
内容が今ひとつ理解できません
玉森くんが演じる主人公に薄気味悪さを感じて、内容はイマイチ理解てきないのに、ストーカーを思わせるようなアプローチや錯覚、凌辱がきっかけで相思相愛になるけど、二人の信頼関係が何も伝わってきていないのに、性描写だけは細かく描かれているあたりから、人間の醜い欲望を見せられているようで観ていて気分が悪くなってきました。現実か否かの境目もイマイチ分かりにくく、それを実験台となり混沌としている主人公の心情としてこちらで捕えなければならないという丸投げな演出も観ていて疲れました。不安定要素の強い男性との偽物の交際でゴタゴタあって、されど体の相性が忘れられずにまたやり直したいから探して欲しいなどと、男性から見れば一見物わかりが良い女性のように感じられそうなラストのシーンも、男女共に大変クレイジーで不気味さを感じました。こんなネガティブで気持ち悪い映画は初めて観ました。
東野圭吾監督作品でしたが、残念でした。
玉森くんの演技は想像以上に良かったと思いました。
東野圭吾作品、映像化の限界か
原作既読。東野圭吾ファンです。
最近の彼の作品は、ラプラスの魔女や人魚の眠る家、本作など、科学の持つ力と人間の欲のバランスが崩れたときに起きる怖さなどを描くものが増えており、小説で読むと、それらはとても面白い。
だが、映像化すると、どうしても非現実感や邦画界のオトナの事情などで部分的に陳腐になったり、大事なシーンが原作とは違う印象を抱かれやすい演出になったりしてしまっている気がしてならない。
映像化するなら、もっと脚本を練りこんでから大切にして欲しい気がする。
本作も、面白くなかったとまでは言わないが、原作にはない陳腐なセリフをラストに放り込んでくるとか、10年以上の友情にヒビが入るほどの魅力を持ったはずの女性にどうしても見えない吉岡里帆の小粒感が、堪らなく残念だった。ファンの方には申し訳ないが。
玉森くんは案外頑張っていたし、染谷くんは安定の良さだったので、尚更だ。
それにしても、美村演じる先輩や、筒井演じる先輩が呑気すぎやしないか?
相当な知能がないとあのバイテック社で勤務はしていないはずだがみな一様に鈍すぎる。
入り込めないのに、ばれるの早い
原作未読です。
冒頭、意図的に引っ掻き回しに来ます。こりゃイカンと思い自己防衛。
世界1の現在。世界1の回想。世界2の現在。世界2の回想。4通りに仕分けし整理しながら眺める事にしたら、混乱せずに済みました。
東野圭吾原作映画に飽きて来たと言うのも有りますが、製作者側の安易な姿勢がハナにつくのがイヤだった。東野で人気役者並べてりゃいいでしょ、みたいな。脳科学と言うテーマのまんまなオチのつけ方も物足りないし、ラブストーリーとしても…
此の期に及んで愛もクソも無いだろう、ってのもあるが、まずは、彼に、友情とはなんぞやを説教したくなる。オジサンとしては!
ジャニーズファンでなくても楽しめる映画
玉森裕太は演技が上手い印象はなかったが、演技派の染谷将太に負けず劣らず主演を最後まで演じきった。吉岡里帆はそんな中、凛として美しく花を添えた。
話は2つの世界を行き来していると思ってる内は混乱したが、主旨を理解してからはスムーズに映画に入り込めた。最後は納得が行くような行かないような内容であり、篠崎はどうなったのか?真由子の記憶は消えたのか?気になりました。
何度も観るべき。パラレルではない。
パラレルワールドでは無い。人間の嫉妬、優越感、同情。醜いところを考えさせられる映画。のめり込む内容ではないが、視点を変えて何度も見たくなる。
最初に記憶の切り替えについていけない人はつまらないかも。
そして、私は3度見た。
1回目は気分の良い内容では無かった。ストーカー?犯罪者?ヤバい人の話。
ストーリーの主軸がかなりズレた感じ。
東野圭吾好きなのにスッキリしないので再度鑑賞。
2回目で、麻由子目線で見てみた。
麻由子は崇史が最初から好きだった。喫茶店で再会した時から崇史の恋心復活したと思ってる。そうなると、犯罪者ストーリーではなくなる。偽の記憶の世界で好きな人と秘密を抱えて同棲しているのはツライかも。もっと麻由子の気持ちを分かりやすくして欲しい。そりゃ被害者だと誤解されるよ。麻由子の気持ちがわかった上での崇史の行動。色々と省きすぎてる。
3度目智彦目線。
ただ悲しい。
彼女より人生のヒーロー。憧れの親友が一番大事。
彼女を取られたんじゃなくて、彼女に親友を取られたと感じた。
私としては智彦(染谷)と崇史(玉森)の親友の間に割って入ってきたのは麻由子(吉岡)の方だ。
そして、原作を読んだ。
大事な肝心なシーンをカットしすぎてる。もったいない。分かりにくくさせるつもりが、ホントに分からなくなってる。
でも、癖になる映画だと感じたので評価は高め。
吉岡里帆はミスキャスト。存在感が薄い。染谷将太はさすが。玉森裕太は見直した。
とても狭い世界で、、、
とても狭い人間関係での世界でのみ成立する話だと思いました。
主人公の玉森さんには染谷さんしか友達がいないし、その逆も。一人の人間の記憶をいじるためには、その周辺の環境も入念に操作しなければ成立し得ないのだと思います。原作は読んでいませんが、本の方ではどうだったのでしょうか。
セリフもなんだか俳優にマッチしていませんでした。後半の吉岡さんの「私は怖くないよ」とか、こういうセリフ使い古されすぎて昔のトレンディドラマ見ているようで瞬間で冷めてしまうのは私だけでしょうか。
というか、怖い怖くないって、あなた達の都合の良いストーカー的妄想の恋愛を見せられて、染谷さんの役もいい迷惑だと。これなにか解決してるのかな。最終的に誰か幸せになれたのでしょうか?ご覧になった方、教えてください。
個人的には吉岡さんがとても好きなので(顔が)、気になっていたのですが、役の作りもう少し頑張ってほしかったな。なんだか一辺倒で、変にミステリアスで、よくわからなかった。今後を楽しみにしています。
冒頭の電車の俯瞰で、電車が二股に分かれるところのカット、好きです。
以上、独り言の感想でした。
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