「いつも思うけどキャスティングが良い」アイネクライネナハトムジーク Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
いつも思うけどキャスティングが良い
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構成が面白いんだよね。
貫地谷しほりの話から入っていって、主人公の三浦春馬がなかなか出てこないの。副主人公の多部未華子はもっと出てこなくて、「出てきた」と思ったら10年後に話とんでるからね。
いくつかのラブストーリーをオムニバス風に並べて一つの話にまとめあげるって、今泉力哉監督が得意とするところなんだよね。だから安心して観ていられる。
これまではマイナーメジャーな感じで、そんなに知らない俳優が出てたけど、今回は三浦春馬・多部未華子・貫地谷しほり・矢本悠馬とそうそうたるメンバー。そこに、そんなに知られてないけど演技うまいというキャストを組み合わせ、MEGUMI、原田泰造はそんなに上手くないはずなのに演出で見せてしまう。今泉力哉監督すごいな。
ストーリーでいくと、三浦春馬は十年間なにやってたんだって話だよね。
恐らく付き合う切っ掛けになったシャンプー渡すところで走ってるけど、それから十年、三浦春馬を走らせるものがなかったんだろうね。そして、走り出すぐらいでないと、三浦春馬は次に進めないってことだったんだろうなあ。
かつては「同棲が三年以上続くと結婚できない」って言われてたけど、今はどうなんだろ。そもそも今の若い人は同棲するんだろうか。
ラストはボクシングの試合で、通常、ボクシングシーンが入ると嫌でも盛り上がるんだけど、この映画はそこまではなかったな。そして良い話っぽいくまとめに入るんだけど、なんだか良く解らないという今泉監督らしい最後で良かったかな。
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