愛と銃弾のレビュー・感想・評価
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珍味
マフィアの本家のイタリア映画だから血生臭い抗争劇かと思ったらいきなり棺桶の死人が唄い出したので「なんじゃこりゃ?」。確かに舞台はナポリなので陽気さは文化なのでしょう、一応マフィアものなので殺るか殺られるかのシリアスさもあるのだがキャラ設定がぶっ飛んでいるし唐突にミュージカルになるのでこの監督兄弟、何をしたいのかと戸惑いながら鑑賞。
監督の代弁者なのでしょう極妻マリアは部類の映画好き、名作の引用やパロディなど出るわ出るわ・・。親分は小柄でちょび髭、貧相なヒットラーのような面相だし敵役も怖さが薄味。光っているのはマリアと看護婦のファティマのやり手ぶり、やはりカカア天下のお国柄なのでしょう、いわば男たちは添え物で、前半はマリア、後半はファティマが仕切ると言う女傑映画にも思えました。
刺客が迫っているのに彼氏に手錠をかけてどうしたいのか理解に苦しむ設定など呆れ気味で観ていたらあの結末、まんまとしてやられました。初めて牛肉のチョコレート煮を食べた時のような感想、騙されたと思って食べてみるのも正解でした。
☆☆☆★ イタリアで賞を独占したクライム&ミュージカル…との触れ込...
☆☆☆★
イタリアで賞を独占したクライム&ミュージカル…との触れ込みに、仕事帰りに1時間半を掛けて勇んでの鑑賞。
冒頭から、歌とB級クライムアクションっぽい場面に若干テンションが上がる。
が、しかし…。
歌の場面はもとより。アクション場面を含めたそれらの場面では、カメラポジションの悪さと共に、ダラダラと繰り返されるスローモーションの多さ等。観ていて少しずつ苛々が増して来る。
大体、ミュージカル…との触れ込みだったのだが。むさい男が朗々と歌い上げるナンバーがほとんどで。冒頭とラスト&中盤の屋上場面には女の歌も有るには有るが、思わず楽しくなって来る様なダンスは一切無く。《ミュージカル》と言うには、ちょっと看板に偽り有りか。
対してクライム部分はと言うと、中盤でのダラダラ感が観ていて怠かった。
屋上での銃撃場面辺りからやっと盛り返して来るものの。騙し騙されや、2度・3度に渡るどんでん返しには、この手の作品を観慣れた人なら予想の範疇に収まってしまい。逆に物足りなさを感じるのでは?
「やっと半分くらいかな〜!」と思い時計を見るとビンゴ!
「まだ半分有るのかよ〜!」と思いうんざりしていたら。この後から段々と面白くなって来た。
ドラム男の場面と、ラストの海岸での歌の場面は下らなくていい(^^)
終始この下らなさで突き進んでくれたならば…と。
2019年2月6日 恵比寿ガーデンシネマ2
風がお前の髪を撫でる
ロザリオとチーロの最後の決闘のこの節、パンチ強すぎた…。
それギャグで言ってるってことで良いんだよね!?
前半〜中盤まではめちゃくちゃ面白かった。
奥様のキャラすごいし財布に50ユーロしかないぜごめんなの下りとか二番目の男の歌とか病院で点滴バッグ下げてるおっさんが踊り出すのとかすごい良かった。
ただ途中からファティマがウザすぎてやばかったよ〜ああいう主人公の足引っ張る系の女子どもめちゃくちゃ嫌い。
状況見ろよバカタレ〜!
あと色恋より義理とか友情のが好きなので女に絆されたチーロよりロザリオのがかっこよかった。
そして娘を人質に取られてしょうがなくチーロを裏切った叔父さんをボロカスに責めるチーロもチーロだなって感じだった。
主人公サイドがあんま好きじゃなかったので後半が盛り上がらなかった。
靴屋さんが一番かわいそう。
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