チャンブラにてのレビュー・感想・評価
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"ワライ"
タバコ吸って酒飲んで親からは公認?の割には、帰りが遅いと怒られたり説教される基準が謎!? 真っ当に生きて欲しいと願いながらも子供にそうさせてしまうしかない現状を変えられない大人たち、そんな大人を見て育った子供たちは、家族を養うために何の躊躇もなく行動し罪悪感のカケラもない。 そんな家族を一概に悪い集団とは決めつけられない複雑な問題がある訳で、これから先も現状維持のままなのか?排除されていく運命なのか? ピオが流す涙に子供らしさや良心があるのだとホッとする反面、本当の一線を超えてしまう戻れない道へ突き進むキッカケでもある涙にも思え複雑な気持ちになってしまう。 本作の雰囲気とは掛け離れたエンディングで流れるエレクトロな音楽の違和感が、また良い。
囚人は労せず食える
イタリア南部カラブリア州のジョイア・タウロという町にあるチャンブラ通りに定住したロマの家族の少年ピオの話。 14歳の主人公がスラムのその環境下で盗みを働いたり人を貶めたりして大人になっていくストーリー。 これを成長といって良いのかどうかは判らないけど、人種差別や貧困からくる荒んだ生活実態が重々しく色々と考えさせられる。 実際のロマの人々が演じており、フィクションとはいえかなりリアルな作品とのことで、14歳の主人公どころかもっと小さな子供達も平気で煙草を吸ったりしていてびっくりした。
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