シシリアン・ゴースト・ストーリーのレビュー・感想・評価
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しんどかった
「イタリアで実際にあった誘拐事件を題材にした、ラブストーリー」との触れ込みなポスターと、予告編とで、「凄惨な誘拐現場から少年が逃げ出し、少女との爽やかな青春になる」話だろうと思って観に行く。
そんな予想は裏切らました。
誘拐された少年は2年以上監禁の上、病気で足手まといになって絞殺されたー!
酸で溶かされ捨てられたー!
少年に恋していた少女、彼が行方不明になった心を壊したー!
誰彼構わず犯人扱い、精神病院行きー!
挙句、幽体離脱すれば少年に会えると信じて、入水、服毒、いろいろ自殺に向かってGO!
「幽霊の彼と会えた【気がする】」
って、ファンタジーじゃなく、憐れみと悲しみから出てきた悲痛な叫びで。
それを、外見ロリっぽいのに、ハスキーボイスで棒読みな娘に演技させるから、違うベクトルでつらさ増し。
全然爽やかじゃねぇーー!
観たかったのはこんな話じゃねぇーーー!
いや、勝手に期待したこっちが悪いんです。
少年への鎮魂を意図し、また彼の事を好きな人間、覚えている人間はいるよという切ないメッセージ自体はとても素晴らしい。
ならば、宣伝は「涙なしに」「切ない」みたいなキーワードを主体にしてほしかったな、と。
タイトルなし
森で犬に追いかけられるシーンで、犬の鳴き声に一度目だけでなく、何度も驚きました。
その後眠ってしまい、気がつけばジュゼッペは監禁され、彼女はだんだん病んでいき...
ジュゼッペの父が何をしでかしたのか、大事な部分を見落としてしまった。(そういう説明はなかったのかもしれませんが...)
結局ぼんやりしたまま見終わることになりました。
画面が終始暗くて、聞きなれない外国語、仕事終わりの疲れもあり、眠気に勝てませんでした!
時間が進むけど話が進まない!
付き合い始めて数時間で彼氏が誘拐されちゃう少女の切ないラブストーリー(?)。
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誘拐事件はほんとにあった事件らしく、約2年閉じ込められた上に絞殺さらに酸で溶かされるっていうかなりショッキングな事件。
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だから少年が救い出されるってことは絶対ないんだよね。映画の中で何度も少女が少年を助け出そうとしたりする描写はあるけどほとんど夢。
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だからずっとほわんほわんしてる感じかなぁ。ストーリーを楽しむより、映像で楽しむ系映画。実際誘拐事件以外何も怒ってないようなもの(?)だし(笑).
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とゆうか、親は何してるん?少年の親も親だけど、少女の母親とか自分が子供を余計自殺に追い込もうとしてること気づかないかな?.
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誘拐される男の子役の子、ティモシーみがあってとってもかっこよかった😊.
鎮魂のための映画
美しい自然に包まれたシチリア島。
マフィア発祥の地でもある。
子供たちも悲しい現実に巻き込まれてゆくが深く根を張るマフィア社会。助けてくれる人はいない。
絶望的な環境の中、犠牲になった少年への鎮魂のための映画と解した。
ストーリーはわりかし単調、結末もタイトル+予告編でなんとなく想像が...
ストーリーはわりかし単調、結末もタイトル+予告編でなんとなく想像がつく感じです。サスペンスよりは純愛ラブストーリーとして楽しむ映画かなと思います。
とにかく映像美がすごい。各シーンでの水のモチーフの使い方が上手く(ルナのママがお風呂とかシャワーではなくサウナに入ってましたが、あの家庭には水がない=ルナの閉塞感の一表現かな?と思った)、あらゆる出来事や主人公達の心のつながりを表しています。
1つ1つのモチーフに注目してみれば、そんなに冗長な映像ではないと感じました。
あと音楽もすごく良い。語彙力がない。
ギレルモ・デル・トロ監督作品と比較する声もあるようですが、あまり映像の雰囲気は似てません。
共通点があるとしたら夢が叶うのはやっぱり夢の世界だね、という現実への諦念でしょうか。
個人的に、急に出てくる友達の彼氏(+その友達)と最後の海のシーンがいかにも取って付けてハッピーエンドにしたがったような、何かの利権絡みかと思うところが少し引っかかります…。とはいえ現実世界で生きていけるに越したことはない、というのはよいエンディングかと思います。
着眼点は良いがイマイチ理解し辛い作品。
1/9(水)に、ミニシアターの京都シネマまで、年老いた父親と一緒に京都市営地下鉄に乗って劇場鑑賞に出向きましたが、この作品『シシリアン・ゴースト・ストーリー』を観るのか『家(うち)に帰ろう』を観ようかと迷った挙げ句、結局、Twitterなどでも評価が高い本作品を鑑賞。
率直な感想としましては、イタリアのシチリア島で起きた誘拐監禁事件をモチーフに、13歳の少女ルナ視点で、失踪した同級生の少年ジュゼッペの行方を捜すダークファンタジックで幻想的なラブストーリーと事前に知った上で、鑑賞に臨みましたが、少女ルナの視点で観ると、美しくも切ない恋物語なのかも知れないですが、被害者のジュゼッペの視点では限りなく冷酷で絶望的な映画としか思えなかったですし、何故に、ロッテントマト(全米映画批評サイト)でも94%以上の人々が支持し、高評価を付けている映画なのか理解し難い作品でした。
悲惨な実話を基にして独創的な寓話的なラブストーリーにした着眼点は良いのですが、正直なところ、上映開始15分くらいで睡魔に襲われてしまうほど、お話しが冗長過ぎて、非常に眠くて、薄目を開けながら観ていたくらいでした。(実際には寝てまではいませんでしたが・・・。)
幻想的なラブストーリーにしては、123分間の上映時間もあまりにも長過ぎた点が惜しまれましたので、不必要な感じもするイメージシーンを大幅に削除すれば、もう少し目を凝らしながら、感情移入しながら鑑賞出来たかも知れなかったですね。
また、ギレルモ・デル・トロ監督の『パンズ・ラビリンス』などの世界観と比肩して批評している意見もあるようですが、今作品には異形のクリーチャーも出て来ないですし、あの独特な世界観とは少し違う様な気もしました。
最後の「献辞」で、この作品の出来栄えに納得される観客も多いのかも知れませんが、私は事前にそれも知って観ましたが、それでも、イマイチ理解し辛い作品としか思えなかったです。
幻想的な雰囲気を醸し出す劇伴や様々な環境音も工夫を凝らしてありましたが、眠気を助長するような劇伴でしたので、この作品においては、観客の眠気を覚ますような音楽を期待したかったですね(汗)。
とは言え、この映画で、特筆すべき点は、主演のルナ役のユリア・イェドリコヴスカも、ジュゼッペ役のガエターノ・フェルナンデスにしても、映画初出演の新人ながら、初々しくまた瑞々しい演技で魅了してくれていた点では、一定の評価に値するかとは思いました。
映画『ゲティ家の身代金』は生憎と未見ながらも、あの映画の誘拐事件とも同様に、シチリアンマフィアの恐ろしさは、当地の政治家や警察当局とも根強く結び付いていて、そう易々とは退治できない事に起因している、この映画のベースとなった、ジュゼッペの拉致監禁、そしてその最期は悲劇としか言いようがなかったですね。
私的な評価としましては、
悲惨な事件を基に、独創的で寓話的ラブストーリーにして映像化している着眼点は良いのですが、幻想的なラブストーリーにしては、2時間3分は長尺過ぎた点が惜しまれましたし、もっとメリハリの利いたコンパクトな仕上がりの映画にしてくれた方が良かったかなとも思いました。
私の様に、ジュゼッペの末路を事前に知った上で観てもイマイチ理解し辛い作品でしたので、私と一緒に鑑賞した年老いた父親は事前に予備知識も全くないままに鑑賞に臨んだので、最後の「献辞」を目にしても、「ホンマにイマイチよく意味合いが判らない映画やったなぁ~。」と、殊の外かなり残念がっていました。
決して難解な映画という訳でもないのですが、イメージ映像を自分で感じ取って観るような類いの作風でしたので、ある種、この作品は、謂わば観念的な映画に属するのかも知れないですね。
決して嫌いな映画という訳ではないのですが、私の場合には、観念的映画はどちらかと言うと苦手な方なので、厳しい評価になるかも知れないですが、五つ星評価的には、★★★☆(70点)の三つ星半の評価とさせて頂きました。
すごい
ラブリーなポスターの印象だけで予備知識なく見ましたが、スゴイです。詳しいことは見て感じて自分で消化するタイプの映画ですね。ただ冒頭の美しい5分は映画史上に残ってほしい。恋っていいなと思う5分間でした。10分かな?
湖
ひとりの少年が町から突然居なくなりました。それなのに周りの大人達は無視を決め込んでいます。はじめから少年がこの世界に存在しなかったみたいに。湖の水に溶けてしまったみたいに。
もしもルナの様にジュゼッペを探したり調べたりする人がひとりでもいたら、実在したジュゼッペはどれだけ救われたでしょうか。もしもルナが実在したら、ジュゼッペはどれだけ幸せだったでしょうか。
監督は、ルナというファンタジーを使ってジュゼッペを救いました。そんな描写から監督なりの懺悔と弔いを感じました。
実録ものの新しいありかた
まったくなんの前情報も知らずに映画の日というので鑑賞。実話というのは最初に明言されてるかされてないかで見方は結構変わるんだ、と実感。
実録といってもゴーストといってる通り、思春期の念が飛び交うダークファンタジーの毛色。ラストで「なんだこの白いの」と思ってるとラストの一文でドキッとなった。というのは自分が鈍いからだろうが、、
全体的に美しくはある。
正直
開始15分位で睡魔の襲来。でも主人公が青に染めた髪を切る辺りで復活したよ。出てくる大人がホラーでした。後、主人公が壁に描く絵が個人的には好きです。湖に漂う無数の人魂のような物が、謎だったのだが、エンディングのクレジットを見て納得しました(悲惨)
ラブレター
93年にシチリアで実際に起きた事件をモチーフにしたある男の子に恋する少女の話。
序盤、唐突、ぶつ切り、隠し球にに加えて時系列の入れ替えまで行うという勿体つけた様な見せ方でスタート。
30分ぐらいしたところで突如隠していたものをばらし、その後は妄想かファンタジーかというシーンを挟みつつ展開していく。
…どうする?ってヤツやその後の騒ぎも大人がちゃんと教えてやれよとしか思えなかったし。
「ゴーストストーリー」だから悲しい出来事を美しく描いているのはわかるしオカルトも仕方ないけど、ちょっとムダなシーンや過剰なタメが多くてテンポが悪いしちょっと退屈。
序盤の見せ方も本懐とあっていない感じがするしね。
それなりにはみられたし、そういうのじゃないと言われたらそれまでだけど、もっと生々しいのが好みな自分としては物足りなさと呆気なさを感じた。
ちなみにどうでも良いけど、ブルーは20年ちょいフライング。
眠気との闘い
予告編を見て、興味を持って見に行きました。
実話をモチーフに、ということですが、内容がとてもわかりづらいです。
音楽も耳障りな所もあったり、現実と幻想?がごちゃまぜになっていて、見ていて今げんじつの話なのかどうなのか時分は訳がわからなくなってしまいました。
最後に結論が示されますが、自分は眠くなってしまってとても辛かったです。
おすすめできません。
メンタルの耐久レース
これでもかこれでもかと、きつい場面が畳みかけてきます。時系列とかヒロインの夢とか、交錯してどれがどこなのか混乱するけど。そして、キツイキツイもうやめて、となったところで、実話かよー!ととどめ
イタリア版ベルイマン?
何だろう、この素人っぽさ…
初めてベルイマン(ペルソナ)を見た時に、2番館のため立ち見だったこともあり、10分で切り上げた。
今回は、二人が森に入って行った時点で睡魔と戦った…
自分の人生60年強でのベストフィルムは「ラマン」です。
ご近所のイタリア映画でしたが、私には苦痛でした。
改めてヴィスコンティを観る感覚か?!
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