「不思議と自身に色々と語り掛けてくる」コーヒーが冷めないうちに sallyさんの映画レビュー(感想・評価)
不思議と自身に色々と語り掛けてくる
川口俊和さんの小説を映画化した本作品、内容的には、よく考えたな、こんなお話、なかなか上手く出来ていたな。
ただ、正直言えば、映画の宣伝キャッチにあるような「4回泣ける」までは行きませんが、それぞれのお話と言うかエピソードで、ホロッとさせられます。
特に私的には、薬師丸ピロ子ちゃんと松重豊さんのお話が好きで、松重豊さんの演技が大変に素晴らしい!改めて、松重豊さんの演技力の凄味を感じたな。
過去を変える事は出来ないし、人の未来を変える事は出来ないけど、自身の未来や生き方を変える事は出来る。
ある意味、不思議と、私自身にも、色々なエピソードが形を変えて私自身に何を語りかけてきたように錯覚に陥りました。
監督の塚原あゆ子さんって聞いた事がない人だけど、デビュー作品なのかな、そうであるのなら、デビューにしては、凄く良く出来ていたな。
最後に、本作品、TBSさんが絡んでいるみたいですが、この所、テレビ業界の映画の制作が目立ちますが、本当にこれでいいのか、日本映画界!
東宝さん、東映さん、松竹さん、制作を止めて、配給していれば、確かにリスクは回避できるけど、映画会社が冒険しなくなっては、日本映画界も何とも寂しい限りだな・・・
テレビ業界が映画に関してめきめき力を入れてきても、結局、自局で放映と考えれば、結局、チープなモノしか出来ない・・・
なんか、日本の映画界、寂しいな・・・
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