「東宝作品だが東映テイスト」映画刀剣乱舞 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
東宝作品だが東映テイスト
信長秀吉の時代をベースにしながら、スーパー戦隊や仮面ライダーシリーズの様式美を取り込んだような作品でした。
原作ゲームはやったことなく。
舞台のことも、紅白歌合戦で知った程度。
アニメ版は映画で総集編観て「?」の嵐でしたが。
そんな私でも、本作はわかりやすく、また楽しめました。
特に、刀剣男子たちがタイムスリップして、歴史修正を企む軍勢と戦う部分が、他媒体にて刀剣乱舞に接点のなかった私のような人間にはとっつきやすく。
逆に、作品中の現代(2200年代?)で、ほかの刀剣男子たちとの繋がりや、刀を人間化する能力者との絆のくだりは、理解しにくくなってしまっていたように思う。
そこを、蛇足感と感じる人もいるだろうなぁと。
ただ、そこをやらないと、物語が成立しないので難しいところ。
本作の根本的問題は、「この世界において歴史改変が人類にとってどんな意味をもち、歴史遡行軍のメリットや目的が何なのか」が全く見えないところなんですが、(原作ゲームでもふわっとしていて明確な設定がないのか)見せられない代わりに、あのラストシーンあたりまでのエピローグがあるんだろうなぁ、と。
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