空母いぶきのレビュー・感想・評価
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敵国が日本の領土を奪おうと戦争を仕掛けてきた時どう対処するか、日本人としてあり続けるべきか、死んでは意味がないと先に手をかけるか。その都度迫られる決断に息を飲む重いテーマ。戦争とは。平和とは。自分ならどうするかと考えさせられるものでした。
...が!伝えたいことは分かるし良いテーマでした。でも、艦長と副艦長の考え方が真っ向から対立してる二人なのに、言い争う場面すら一切なく西島秀俊の決断でさっさか話が進んでいきます。これだけのキャストを集めてこの出来なら、キャスト費用削減してもっと演出面や内容の強化をすべきだったのでは?敵なんて戦艦、戦闘機、ミサイル(が大半を占める)と助けた捕虜1人だけ。豪華俳優陣も暗がりのシーンばかりで且つほとんどパッと出て来るだけで感情移入出来るはずもなく。とにかく西島秀俊と佐々木蔵之介のバストアップばかり。バストアップ描写の多いシンゴジラは全く退屈しなかったのに、これだけはっきり差が出るということはやはり演出、内容に問題があったんだと思う。
完成披露で自信があると仰った監督、原作未見とはいえ舞台挨拶含め4時間近く拘束されてこれは厳しいですよ(笑)中井貴一の完全オリジナルの演出も完全に滑ってました。あんな緊急事態に店長起こさず寝かせておくバカが何処に居るんだと失笑してしまいました。こんな寒いオリジナルシーンを加えてる暇があったらもっと他にすべきことは沢山あったはずです。
良いテーマだっただけに残念でならない。
衝撃に備え、とはこの作品の酷さに対してだった。
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