「中途半端なファンタジー」空母いぶき juyanさんの映画レビュー(感想・評価)
中途半端なファンタジー
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原作では日本に侵攻するのは中国であり、中国側も日本側も米国参戦による全面戦争を避けたいが為の駆け引きがリアリティのある物語を作っているが、その前提が無い為に原作の一番の売りであるリアリティが全く無い。
相手が国際法も通用せず対話も出来ない新興国家でこの状況では即防衛出動するのが自然だし米国が参戦しない理由が無く、色々な事が不自然でしかない。
護衛艦の様な機密の厳しい艦に民間人を乗せて自由に動かせているのは不自然だし、衛星通信機器を持たせている事も不自然だし、救助した動ける捕虜をわざわざ担架に載せて捕虜に拳銃を奪われるなど演出としても自衛隊を無能に貶めている。
結局エンタメでもドキュメンタリーでもシミュレーションでもなく全てにおいて中途半端でファンタジーの域をも出ず、CGの陳腐さも含め日本映画の限界が見える。
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