「なにもかもを妥協した作品。」空母いぶき てんもふさんの映画レビュー(感想・評価)
なにもかもを妥協した作品。
ミリタリー好きの友人について来いと言われ、はっきり言ってそういうのに興味が無い私はもちろん原作は未読、前情報も全く知らないまま観にいきました。
そんな私が炎上がどうの原作がこうのなんて言えるわけもないので。
私は作品の完成度についてレビューします。
すでに評価点で分かるように、この作品の完成度はまあひどいですね。ひどい。
ざっと書き連ねると(言葉が悪くなります)
全体を通して展開が遅すぎる。それでいて永遠とシリアスで緩急もクソもない(これはジャンル上仕方ないのかもしれない)。ただ恐らく緩急の「急」しかない事には気づいたのでしょう。ここで平和ボケしたコンビニ、会社のくだりが登場。本当にあからさまな「緩」の投入、かつ無理矢理すぎるフラグたてに幻滅したどころではなかったですね。
非常に寒い関西弁おっさん。(ミリオタでないものからすれば)全く盛り上がりのない曲無し戦闘シーン。のくせにやたら多い。敵戦闘機を破壊した後のベリーチープな哀愁BGM(ここが一番ひどかった)。中盤はコンビニ→会社→戦闘→コンビニの無限ループ。映像も何度も使い回す。そして最後は全て国連に投げやりエンド。
空母いぶきはいりません。記者で世界は救えます。
こんな感じですね。なんだこれ。妥協に妥協を重ねて作品にすらなってないと感じました。最低評価にしたいですが俳優さん達の頑張りに免じて0.5増やします。これだけ散々言いましたが、私は原作はしっかりしてると思うんです。自衛隊の矛盾点がかなり現れていて恐らく映画にも原作者が伝えたいことがあったんだと思います。ただ私には全くわからなかった。友人は「面白かった」と言ってましたがミリタリー好きならまた違った見方ができるんでしょうか。それでいいのか友人と私は言いたい
この映画はおすすめできません。