「右から見たら左、左から見たら右」空母いぶき nebura71さんの映画レビュー(感想・評価)
右から見たら左、左から見たら右
原作をしっかりと読み込んだ上で、映画を観ました。
原作を読みもしないで高評価をしている人々が多いので、どうせ原作レイプの駄作だろうという予断をもって観ました。怖いもの見たさですね。
ですが、実際に観てみると、そこまでひどい作品では無かったように思います。
時代と敵国が完全フィクションとなっているので、原作「空母いぶき」の別バージョンの「SF」として作られているという印象でした。原作を戦略級の話だとすれば、映画版は戦術級の話に格下げになっている感が強いですが、日本映画の限界なのでしょう。特に、最後は国連軍が出てきて丸く収まるなんて、良くも悪くも平和ボケ日本の面目躍如でしょう。
なので、ちゃんとした展開は、原作にのみ期待できると思わざるを得ません。
私は1000円で鑑賞できたので、まあ文句はありませんが、1800円を支払わざるを得ない方々にとっては、観ない方が精神衛生上良いかも知れません。
私は思想的には右ですので左の作品に見えましたが、思想的に左である妻の見解ではこれは右の映画なのだそうです。
ということは、良くも悪くも中道なのかもですね。
中道ということは、中途半端だということもできます。要するに、所詮そこまでの映画だと言えるでしょう。
お二人とも考え方は違えども、思い思いに映画を楽しめたようで何よりです。
貴方の考え方に感銘を受けました。
確かに、今でこそ不正に高評価レビューで映画の評価を操作しているレビュアーさんも、公開前は「ネトウヨ映画!」とこき下ろしておいででした。
この映画はなにも知らないと軍艦映画(左が右に見える映画)で、少し気にしすぎると親中新韓反日のエッセンスばりばりのプロパガンダ映画(右が左?反国家的?に見える映画)なんですよね。
役者さんの炎上騒ぎが始まるとともに、ネトウヨ連呼で映画をこき下ろしていた荒らしさんが、評価を180度変えて絶賛しだしたのは面白かったですよ。
お二人がこのような醜い思想に染まることなく、映画を楽しめるお人柄であったなら、とてもうらやましいです。