「原作ファン抜きにしても」空母いぶき えあっちさんの映画レビュー(感想・評価)
原作ファン抜きにしても
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佐藤浩市の一連の言動抜きにし、原作ファンの一人として映画館に行ったものの、これは酷い。酷すぎる。先迫った脅威として、中国による軍拡や、韓国の竹島上陸などが挙げられるが、これらを完全無視した、原作破壊の作品。「東亜連邦」が何を目的としているのか?どんな集団なのか?が描かれていないし、何しろ東亜連邦の工作員らしきものが、一人しか登場しない点に疑問。垂水首相らの会議のシーンは「シン・ゴジラ」を意識しているのだろうが、「シン・ゴジラ」のほうが緊迫感伝わり、臨場感強し。それに、中井貴一のコンビニ店員のシーンは不必要。いぶきに乗り合わせた記者たちによる情報漏洩は間違いなく厳罰ものであるが、衛星電話の没収のみ(しかも、返却されるオチ)。差し迫った脅威という点は理解してもいいが、この作品から得られるものは皆無。原作を未読の方でも違和感が起こるはずだろう。
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