「中盤はまあまあ楽しめた」空母いぶき NAOさんの映画レビュー(感想・評価)
中盤はまあまあ楽しめた
前評も原作も未読でした。
前半艦内で空自パイロット出身の艦長と海自一筋の副艦長の論戦でそれぞれの立場を語り、官邸のシーンで政府の見解立場が語られる長いセリフの応酬。
小説や漫画でいうところの「説明台詞」が多くちょっと集中しきれなくなるくらい退屈。。。
舞台が狭い船のCICと官邸なので、変化もなく顔のよりが多いので、朗読劇かっていう位で、それでも持っているのは、西島さんの不思議な感情のない感じの顔と、佐々木さん、佐藤さんの演技かなぁ。
中盤戦闘シーンはそれなりの緊迫感を持って楽しめた。
色んな艦の艦長たちの濃い演技を楽しんだり。(いそかぜの艦長よかったわw)徐々に戦力が削られたりする緊迫の展開が面白かったけど、戦闘機が市川隼人しかおらんのかい!って突っ込むくらいのほぼほぼ一人芝居w視点寄るならもう一人の若手パイロットの方だろ。。。あと戦闘機の中とか写せなかったのかアップすぎて目しか映ってないから、劇場の大スクリーンだと圧がすごいw
あとでエンドロール見ると自衛隊のフルサポートではないんだね。
まあ題材が題材だし、架空敵国と改めてはいるけど、明らかに中国を仮想敵国にしているので、かなりグレーだから完全協力とはいかなかったんだろうな。
本来であれば、いい宣伝だから絶対こうゆうのはこれでももって艦船とか艦載機なんかを出してくると思うんだけど・・・
で、それなりに盛り上がって終わるわけなんですが、最後謎の同船していた若手記者のリポートで幕を閉じる。あれ余計だったな。。。ものっすごい安っぽいレポートで、またそれを見て世界中で動画でバズるっていうのがまたこれまたものすごい嘘っぽいというか絶対ないだろうっていうリアリティのなさ。
アメリカ人なんてこんな戦闘シーンしょっちゅう見てるし、なんで子供がこんなの見るんだよっていう笑えるくらい酷い。
天下の自衛隊が厳戒の空母に厳選したメディア載せてるのに情報漏洩につながる通信機器使わせてるとかありえないでしょ(苦笑)
なんであんなシーンいれたんだよ!っていう。蛇足だったわ・・・。
あと中井貴一の無駄遣いがひどい。。。街中の平和を象徴したかったんだろうけど、やり過ぎ。普通のおじさん俳優でのんびりしているところでよかったんちゃう?コンビニ店内のみぱにくってて町はなんかそうでもないし。。。耳栓するってのも無理があるし、とにかくおかしすぎる。