「リベラル共が夢の跡」空母いぶき †漆黒太一郎†さんの映画レビュー(感想・評価)
リベラル共が夢の跡
原作の良いとこ全部踏みにじった上に、謎の敵「コンビニ演出」を追加してしまったトンデモ作品!!
そこらへんのファンに作らせた方がよほど面白くなりそうな出来だった。
せんそう?へいわ?の二極でしかモノを考えられないレベルにまで平和ボケした日本人に、もっと思慮深く周辺国家への危機対処について考えるチャンスを与えてくれる作品だと思ってたけど、、、思ってたけどねぇ。
この映画は、きょうちょう!たすけあい!!へいわ!!!みたいな終わらせ方になるんだよな。
おまけに共産圏も助けにくるんだよ。今回。しかも「お礼にちょっとよこせ!」とかきっと言わないような、やさしい共産圏として設定してるからあんしん!!
もうなんか、リベラルの理想郷を強引に実現した映画と言えばいいのかな、そういう作品として完全に作り替えられてる。
これは原作者公認の「空母いぶき」の乗っ取りだ。原作では左右どっちにも偏ってなかっただろうに、どうしてこうなった?
また、演出としてのコンビニのくだりは、原作にはないものとして書き下ろしで原作者も応援やってたから、実はとても楽しみにしていた・・・。
フタをあけてみると、あのコンビニタイムはなんかもう、前に座る人の髪の毛でも眺めてた方がマシな時間だった。
いろんな映画を映画館に観に行ってきたけど、上映中に映画館内でスマホ開きたくなったのは「空母いぶき」が生涯で初めてだよ。
これが寄席なら間違いなく弁当を食べ始めてたね。非難を浴びせる意味で。
映画の中のコンビニ演出は、後世に語り継がれるクラスの蛇足だと思う。
かわぐちかいじ氏の作品はどれも魅力的なのに、この映画と来たらどうだ?文句なしに酷かったと評価したい。
ツッコミどころはその他も満載。よほど目が衰えてないと、あっちこっち気になって楽しめたもんじゃない。
時間と金を使ってイライラしてしまう、そんな134分だった。
かわぐちかいじファンやめようかと考えてる。